大型TFT液晶パネル・メーカーの生産ライン戦略が変わり始めた。従来は,第4世代以前の生産ライン(基板寸法730mm×920mm以下)がノート・パソコン(PC)用を含む14型未満のパネル向け,第5世代ライン(基板寸法1000mm×1200mm~1200mm×1300mm)がPC用途の15型~19型パネル向け,第6世代が32型を中心とするテレビ用途のパネル向けを,それぞれ中心に量産してきた。しかし,新規の液晶応用製品を中心に3.5型~9型前後の中小型パネル需要が急速に拡大していることや,ノートPCの需要が大幅に成長していることから,パネル・メーカー各社の生産ライン戦略に変化が見えてきた。 中小型液晶の新アプリの需要が急拡大 需要が急拡大している新規の液晶応用製品の代表例が,PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス),DPF(デジタル・フォト・フレーム),ミニノートPCである。まず,2006