『狭き門』(せまきもん、原題:La Porte étroite、1909年)は、フランスのノーベル文学賞受賞者アンドレ・ジッドによる小説である。 題名の「狭き門」は、新約聖書のマタイ福音書第7章第13節にあらわれる、イエス・キリストの言葉「狹き門より入れ、滅にいたる門は大きく、その路は廣く、之より入る者おほし。生命にいたる門は狹く、その路は細く、之を見出す者すくなし。」[1] に由来する。狭き門より入れとは、神の救いを得るためには、それ相応の努力をしなければならないことを指す言葉[2]。本当に自分にとって価値ある成果を得たいならば、困難な道を歩んでいくべきだ、ということ[2]。キリスト教で、天国に至る門は狭く道は細いが、神の救いを得るには、苦難の道を歩まなくてはならないことをいう[2]。「狭き門」は、転じて、競争が激しくて入学・就職などがむずかしいこと、また、そのようなはいることが非常にむ