【ニューヨーク山科武司】米タイム誌は21日発表した「世界で最も影響力のある100人」に、福島第1原発事故での政府対応を動画投稿サイト「ユーチューブ」で厳しく批判した福島県南相馬市の桜井勝延市長(55)と、宮城県南三陸町の公立志津川病院、菅野武医師(31)を選んだ。 同誌は2人の選出理由をそれぞれ、「11分間のビデオでの訴えで、効率の良さで知られた国で、弱者にもたらされた災厄に世界中が共感した」「津波警報後に患者の上階への搬送を即座に開始。その後、患者全員が救出されるまで病院にとどまった」などと説明した。 「100人」には今年、オバマ米大統領とミシェル夫人が別々に選ばれたほか、近く結婚する英王室のウィリアム王子と婚約者のケイト・ミドルトンさん、ミャンマーの民主化運動指導者アウンサンスーチーさんらも選ばれた。100人はタイムが毎年、独自に選出し、順位はない。 一方、一般からのネット投票で選ぶ別