ブックマーク / book.asahi.com (2)

  • コンピューターの外で起きること|好書好日

    魔法の世紀 [著]落合陽一 20世紀が「映像の世紀」だとすれば、21世紀は「魔法の世紀」だと、メディアアーティストの著者はいう。コンピューター開発の流れは、3Dプリンターのようにディスプレーの外側へと「染み出し」、イメージが「物質の世界へ踏み出して行く」。その最終到達点は「コンピュータ科学という名の統一言語で…あらゆる存在と現象が記述され、互いに感応し合うこと」。そのとき、人間はもはや自然界を支配する主体ではなく、コンピューターと「一体として存在する」。その道筋が現実になるのかどうか。道行く人々がスマホというコンピューターを手に歩く姿を見ると、一つの方向性を示しているようにも読めた。(PLANETS/第二次惑星開発委員会・2484円)

    コンピューターの外で起きること|好書好日
  • 「草木成仏の思想」書評 人間の傲慢がもたらす自然の怒り|好書好日

    草木成仏の思想 安然と日人の自然観 [著] 末木文美士 ひところ「山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)」という言葉がよく使われた。成仏とは仏になること。また心の働きをもつ「有情」に対し、心の働きのない植物などを「無情」という。そうすると、「山川草木悉皆成仏」とは、無情であっても仏になれる、との意味になる。 哲学者の梅原猛が仏教思想の中からこの言葉を見つけ出し、中曽根康弘首相(当時)が政治の場でしばしば引用した。私たちはすべての生物・自然と調和し、共棲(きょうせい)してきた。「共存の哲学」こそが日民族の生き方である、と説いたのだ。日人は自然に優しい、環境を大切にする、という表現は現代でも耳にする。 その思想は真実だろうか。著者は忘れ去られていた安然(あんねん)(841?〜915?)という学僧の事績を発掘する。彼の手になる『斟定(しんじょう)草木成仏私記』を現代語訳し(

    「草木成仏の思想」書評 人間の傲慢がもたらす自然の怒り|好書好日
    T_irigataK
    T_irigataK 2015/11/07
    書評:草木成仏の思想 安然と日本人の自然観 [著] 末木文美士 - 本郷和人(東京大学教授・日本中世史) | 朝日新聞社の書評サイト #bookasa @BOOK_asahi_comさんから
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