先日、大学時代の友人とPerfumeの話になった。日本のテクノダンスユニット(なのだろうか)のPerfumeだ。 ノースキャロライナ生まれミネソタ育ちの生粋のアメリカ人である友人に、Perfumeの存在を教えたのは、3ヶ月くらい前だったと思う。ちょうどPerfumeの新しいウェブサイトが出たかなんかで、ウェブエンジニアである彼に、「このサイト斬新じゃない?」という感じで紹介したのだ。ウェブサイトそのものに対しては「へー」とそっけないものだったが、Perfumeの音楽には興味を持ったらしく、今となっては僕よりも詳しい。 そいつと先日、「Perfumeはスタートアップのお手本である」という話になった。久しぶりに何から何まで合点がいったので、文章におこしておこうと思った。あらかじめ断っておくが、ぼくは自分で起業したこともないし、まさかPerfumeのメンバーと友達というわけでもない。あくまで見聞
スタートアップにとって先を見通すことは難しいし、そもそも事業計画通りになんて行くわけないから、事業計画を作ることは意味がないってなことをたまに耳にします。 これはある意味で正しいんですが、若い起業家がこれを鵜呑みにしてしまうのは、とても良くないなあと思うのでエントリーを挙げてみることにします。 (正しいというのは、数字通りに上手く行かないことに一喜一憂しても意味がないということだけですね。) そもそも事業計画って?皆さんは事業計画と聞くとどんなものを想像するでしょうか? よくあるのはいわゆる損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)の3年分みたいなものですかね。 もちろん、最終的にはこの形に落ちるのですが、スタートアップの事業計画はこういうモノが精緻に作れるということはありえないというのが、冒頭の「意味がない」につながってくるのだと思います。 とはいえ、いざ起業して何かを始めるというのであ
Marco Armentという人をご存知だろうか? Instapaperという「ブックマークして後で読む」アプリの作者として知られており、アメリカで大人気のブログサービスTumblrの共同創業者でもある。彼は2010年にTumblrを離れ、今はInstapaper一本にしぼって仕事をしている。主な収入源は$4.99のiOS用Instapaperアプリで1、アプリのダウンロード数が常時ランクインしていることを考えると、十分生活できるだけの額だろう。 今日のお話は至極単純なもので、ウェブ業界で起業したい人たちは、Mark ZuckerbergでもSteve JobsでもなくてMarco Armentをお手本にするべきだという話だ。ここですでに納得なら、残りを読む必要はない。 ぼくがMarcoをお手本とするべきだというには、3つの理由がある。 Marcoがウェブプロダクト制作に関して平均的に能力
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