資料を探すために本棚を漁っていたら、面白い本が出てきました。 『別冊宝島』シリーズをご存じの方は多いでしょう。それの初期、まだ宝島社がJICC出版という名前の時代です。1000冊以上出ているシリーズの中でも104番と若いこの本の名前は『おたくの本』。 この本ですが、名前通り、20年前の当時は言葉が生まれたばかりの『おたく』の特集を、そのジャンル事にとりあげています。ただ、複数ライターなので、それのとりあげ方がかなり違うのですよね。基本良く(中立、客観的に)とりあげているものあれば、明らかに切り口に悪意が入っているものもあります。これには理由があり発行された時代は悪い意味でオタクが注目されてしまった時でもあるのですよね。それはこの本が出たのが1989年に、有名な東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(宮崎勤事件)が起きたため、サブカルチャー全般にバッシングが起こっていた傾向があるのです。もっとも今思