<B級映画の王者> ロジャー・コーマン、「B級映画の王者」である彼の自伝のタイトルは「私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか How I made a handred movies in Hollywood and never lost a dime」といいます。「いかに大金を儲けたか」ではなく「いかに損をしなかったか」というところがポイントです。今の映画界を見ればわかるように映画で大金をもうける方法はいくらでもありますが、彼にとっては儲けることよりも、より多く映画を撮ることこそが目的だったのです。こうした彼の生き方が生み出した数多くの作品は、あまりに時代色が強かったため、残念ながら時代と共に消えてしまいました。 しかし、彼は作品の他にも重要なものを映画界に残しています。例えば、ジャック・ニコルソン、デニス・ホッパー、ピーター・フォンダ、チャー