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ブックマーク / www.moriguchiakira.com (8)

  • 「人は才能の有無や勤め先、普段の行いで差別される」と言おう - 森口朗のブログ

    容疑者は釈放されても容疑者なのだが、「草なぎ容疑者」はわずか一日で「草なぎさん」に昇格した。 何の矜持もない私企業である「テレビ業界」や「新聞業界」にとって、ジャニーズ事務所や吉興業、バーニングといった大手プロダクションは、大切な商売仲間なのだろう。 刑事事件を起こしても復活する芸能人、謹慎中も同情的(かつ卑屈)なコメントをもらえる芸能人は、たいていの場合、大手事務所に勤める人間である。 その意味でTV界は、我々が数十年前まで過ごしていた「古きよき」そして「薄汚れて汚い」世界なのだろう。 私は60年代から70年代にかけて、小さな町の飲店の息子として過ごしていた。その頃思っていたのは「世の中はなんと強者に都合よくできているか」だった。 私の父が運営している小さな飲店など一度でも中毒を出せば保健所から営業停止をくらい、噂が噂を呼んですぐに潰れてしまう。勤めていた数人の従業員も路頭に迷う

    「人は才能の有無や勤め先、普段の行いで差別される」と言おう - 森口朗のブログ
  • 噛む犬に共感する必要などない - 森口朗のブログ

    教育問題に限らず、どんな議論でも二項対立構造でしか理解できない人がいます。 しかも大抵の場合、「悪VS正義」の対立です。 国民の側(正義)VS権力の側(悪) 真実に目覚めた良識派(正義)VS陰謀を働く左翼(悪) 子どもの目線に立った教育(正義)VS価値観の押し付け(悪)等々 仮面ライダーやウルトラマンじゃあるまいし。 「いじめる子どもが100%悪い」と大人が言ったって子どもに心には届かない。 なぜなら、こども達の大多数は「いじめられる側にも原因がある」と思っているからだ。 (そして、我々大人が今の子ども達のいじめ現場を知るには「スクールカースト概念」が、重要である)と続くのが 私の主張ですが、 これについても 「子どもの視線」VS「大人の建前論」的に理解しようとする人がいるので疲れてしまいました。 上記の主張は、いじめている子どもに共感しているのではありません。 噛む犬の矯正を考えると解り

    噛む犬に共感する必要などない - 森口朗のブログ
    TakahashiMasaki
    TakahashiMasaki 2008/01/08
    "なぜなら、こども達の大多数は「いじめられる側にも原因がある」と思っているからだ。"これなんだよな
  • 「那覇市いじめ防止プロジェクト」から日本の学校が変る - 森口朗のブログ

    久しぶりに感動した。 「那覇市いじめ防止プロジェクト」のことである。 これは、那覇市PTA連合会の会長である徳留博臣氏が2年の構想の末に11月17日にプロジェクトを立ち上げたものだ。 このプロジェクトのどこが素晴らしいかといえば、何よりも「いじめ」を「犯罪系いじめ」と「非犯罪系いじめ」に分けて、別々の部門(犯罪系は警察関係に、非犯罪系は学校関係)で対処しようという点である。 昨年の不幸ないじめ自殺連鎖が原因と思われるが、今年になって警察は「いじめ」と呼ばれてきた校内犯罪に積極的に関与するようになった。 しかし、PTAを中心とした有志がプロジェクトチームを立ち上げ交通整理をしようという試みの意義は限りなく大きい。 なぜならば、いじめ問題の最もおかしい点は、校内で行われたというだけで「犯罪」が「いじめ」というオブラートに包まれてきたことだからだ。 これにより救われるのは、実は子どもだけではな

    「那覇市いじめ防止プロジェクト」から日本の学校が変る - 森口朗のブログ
  • スクールカーストは他人事ではない その4 - 森口朗のブログ

    「スクールカースト」をネット界隈の特殊な用語からリアル社会の定着した用語にすることは、今現在の私の大きな目標です。 それは、この言葉がいじめや不登校といった学校病理を読み解くためのキーワードになると確信しているからです。 ブログの「スクールカーストは他人ごとではない」シリーズは、「スクールカースト」がメジャーな言葉になることを前提にして、さらに大人たち(マスコミや政府機関や学者たちだけでなく多くの国民)を、リアルな議論に引っ張り込むためのものです。 学校問題がキレイ事でしか語られないのは、左翼思想が学校に蔓延していたからではありません。 教育再生会議の議論を見ていれば解るように、保守的ポジションの人だって、教育については、まったくのキレイ事しか言いません。それは、ほとんどの大人が二度と学校に行かないからです。 自分の問題でなければ、どんなキレイ事だって語れます。 「子どもは来純真無垢だ

    スクールカーストは他人事ではない その4 - 森口朗のブログ
    TakahashiMasaki
    TakahashiMasaki 2007/09/01
    "保守的ポジションの人だって、教育については、まったくのキレイ事しか言いません。それは、ほとんどの大人が二度と学校に行かないからです。"先生!
  • スクールカーストは他人事ではない その3 - 森口朗のブログ

    様々なブログなどで言われているように、スクールカーストを決定づけるのに最重要な要素は「コミュニケーション能力」です。 「いじめの構造」(新潮新書)において、私はコミュニケーション能力を「自己主張力」「(対人)共感力」「(ノリへの)同調力」に分解することができるのではないか、という説を発表しました。 コミュニケーションは(自己)と(他者)との意思疎通が基になりますから、 第1には自分を相手に伝える一人称の能力=「自己主張力」 次に、目の前の相手と分かり合える二人称の能力=「(対人)共感力」 最後に、第三者と意思疎通する(場の空気を読む)能力=「(ノリ)同調力」 が総合的に備わっていて初めてコミュニケーション能力があると考えたのです。 コミュニケーション能力とは人が人として生きていくために必要な最も基礎的な能力です。 そして、「オタク」と呼ばれる人たちはこの能力が低く、それゆえスクールカース

    スクールカーストは他人事ではない その3 - 森口朗のブログ
  • スクールカーストは他人事ではない - 森口朗のブログ

    8月19日(日)、行ってきました!コミックマーケット72. 47歳にしてコミケに行くことになろうとは、1ヶ月までは思いもよりませんでした。 コミケに行った目的は、 1 イケメンアルファブロガーの Masao hate氏 にアエラ絡みの件でお礼を言うこと。 2 スクールカースト問題を特集した「クリルタイ2.0」の購入 3 内藤朝雄氏や後藤和智氏の対談が載っている「ナツカレ2007」の購入 会場付近の公園では、Masao氏や「脱オタ」問題のネット内権威であるシロクマ氏、革命的非モテ同盟書記長などと、極めて有意義な話し合いができました。 彼らとの話し合いの中で思い至ったのですが、 「スクールカースト」≒「コミュニケーション能力が過剰に重視されるヒエラルキー」 というのは、中高年にとって他人事ではない、ということです。 大多数の社会人は、組織や組織内の肩書きなどに守れて、他人とコミュニケーションを

    スクールカーストは他人事ではない - 森口朗のブログ
  • 後藤和智氏の書評 - 森口朗のブログ

    私は、を書くときは特定の読者群を想定する。 例えば「授業の復権」は、現役教員と教育学部の学生だった。 現在、「授業の復権」は、いくつかの大学の教員養成授業で使われており、この目論見は見事に成功したことになる。 この点「いじめの構造」は、極めて特異なである。 通常ならこの手のは「いじめられている被害者」や「いじめられている子を持つ親」であろう。 しかし、私は彼らをあえて想定読者からはずした。 そんなは、世の中に腐るほどあるし、何より彼らを想定読者にするとクールな分析が不可能になるからである。 いじめの渦中にある人の詠むではないという思いは今でもある。 それゆえ、「エンゼルハート」というインターネットTVに出た際には、 「シビアなことが書いてあるので、今いじめられている渦中の人は読まないでください。いじめという現象を冷静に読み解くだけの余裕ができた後に読んでください」 と呼びかけた。

    後藤和智氏の書評 - 森口朗のブログ
    TakahashiMasaki
    TakahashiMasaki 2007/08/15
    "保守派が、保守や右翼の中だけで「日本は立派だ」「左翼はバカだ」と書き、それを同じ思想傾向の方に読んでもらっても、それだけではただの「仲良しクラブの日記回し読み」の域を出ない"
  • スクールカーストとは何か〜その2 - 森口朗のブログ

    「今さら『はてな』でスクールカーストかよ」という声もある中、 すいーとぴー様から 「そもそもスクールカーストって何ですか」という質問がありました。 『いじめの構造』(新潮新書)を書くにあたって、中高生や大学生にも「スクールカースト」について質問したのですが、 「はぁ、今さらですか」 という声と 「何ですか、それ」 という声が両方あり、概念共有範囲(共通文化を持つ範囲と言ってもいいかも)の狭さを改めて実感しました。 スクールカーストの定義:主に中学・高校で発生する「人気のヒエラルキー」。俗に「1軍・2軍・3軍」「イケメン・フツメン・キモメン(オタク)」「A・B・C」*1等と呼ばれるグループにクラスが分断され、グループ間交流がほとんど行われなくなる現象。未だ根強い影響力を持つインドの階級制度、「カースト制度」に酷似していることから名付けられた(『はてな』より」 実は、新潮新書の編集担当も最初、

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