形状が改良された山梨リニア実験線の試験車両=3日午後、山梨県都留市の山梨リニア実験センター、遠藤真梨撮影 JR東海の山梨リニア実験線(山梨県)で3日、2025年の東京―名古屋間の開業に向けて改良した試験車両の走行が始まった。先頭部分をこれまでより約8メートル短くし、客室部分を広くしたのが特徴だ。この日は約18キロの実験線を約3時間走り、最高速度は時速497キロだった。 超伝導の磁気浮上式リニアモーターカーは、時速581キロという鉄道の世界最高速度を記録している。これまでの車両は、空気抵抗を減らすために先頭部が約23メートルにわたってなだらかな斜面を描き、車体は丸形だった。約7年ぶりに改良した試験車両は、性能はこれまでと同じだが、先頭部の長さを約15メートルに縮め、車体も角形にした。東海道新幹線の700系やN700系の車体に近づいた形だ。 新しい試験車両は今後、営業車両を目指し、空気抵