ウミガメの鼻にプラストローが刺さった衝撃的な写真がネット上で拡散したことが一つの発端となり、国内外の多くの飲食関連企業でプラストローの廃止が進んだ。ただ、プラストローの廃止は、海洋汚染や気候変動の対策の面で、どのくらい意味があるのだろうか。 まず飲食大手の取り組みを紹介したい。プラストローの廃止に踏み切った、日本マクドナルドホールディングス、スターバックスコーヒージャパン(スタバ)、すかいらーくホールディングスの3社に取材した。「プラストロー廃止で87トンのプラスチックを削減」(すかいらーく)などの結果だった。 プラスチック循環利用協会によると、国内の廃プラ総排出量は823万トン(2022年)に上る。プラストロー廃止による削減量は、それほど大きな割合ではないようにも見える。