ソニーは2010年12月10日に電子書籍専用端末「リーダー」の日本版を発売する。2004年に「リブリエ」と名付けた端末を投入しながらも3年ほどで撤退して以来の再参入。 今回は米アップルの「iPad」などが市場を賑わせる中、米欧での成功体験を引っ提げ、満を持しての「真打ち」登場だ。ただ、ここにきて国内ではハード、配信サービスともに乱立気味で、限られた読者を奪い合う消耗戦に陥る可能性もある。 ソニー端末はパソコン経由で「書物」をダウンロード 「リーダー」はインターネットにつなげてパソコンのように使えるiPadや、シャープが12月に発売する「ガラパゴス」などの「多機能型」と違い、米アマゾンの「キンドル」とともに「電子書籍専用端末」と呼ばれる。 とりわけ日本版の「リーダー」はキンドルに備わっている通信機能すらなく、パソコン経由で「書物」をダウンロードするスタイル。当然、本体は軽く、価格も安い「身軽