欧州連合(EU)で法制化が進んでいる、いわゆる「忘れられる権利」をめぐって、検索エンジンの運用が変化することになりそうだ。これまでは、検索エンジンの代表格とも言えるグーグルは、検索結果を削除する対象を、欧州各国向けサイトの検索結果に限ってきたが、これを全世界のグーグルの検索サイトに広げる方針を固めた。 ただ、これはEUから検索した場合に限った話で、それ以外の国から検索した場合の検索結果はこれまでどおりだ。「これでは規制当局は満足しないのでは」との指摘もあり、今後、グーグル側はさらに対応を迫られる必要もある。 「google.fr」では削除されても「google.com」ではそのままだった EUの欧州司法裁判所は2014年5月、EUに住んでいる人が自らの情報についての検索結果の削除を、検索エンジン運営会社に対して求めることができるとする裁定を出した。「忘れられる権利」を認めたわけだ。これを受