一人ひとりの望む介護をどう実現するか――埼玉県川越市の介護老人福祉施設「真寿園」は、2013年12月にMicrosoftのタブレット端末「Surface」を導入し、毎日の介護記録や情報活用のあり方について試行を重ねている。日本マイクロソフトによれば、介護老人福祉施設でのタブレット導入は全国でも珍しいという。 真寿園は1977年に開設され、「老人にも明日がある」という事業理念をもとに入居者が「寄り添い」「ゆっくり」「楽しく暮らす」ことを感じられるケアサービスの実現を目指しているという。2002年に竣工した現在の施設は、3階建ての明るいアットホームな雰囲気。1階は地域との交流スペース、2階と3階が入居者スペースとなり、10~13室程度を1つのユニットとして各ユニットに「本町」「南町」「江戸町」「多賀町」といった町名が付けられている。入居者が従前の生活環境を意識することのできるスタイルを目指した