中学生、高校生に喫煙をやめさせるには、1箱1000円以上にすることが効果的との研究結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・大井田隆日大医学部教授)が8日公表した。同教授は「分岐点の価格が大人より高い可能性がある。未成年者の喫煙率をゼロにするため、思い切った値上げが必要」としている。 別の同省研究班の調査では、成人喫煙者の半数が550〜700円への値上げで禁煙に踏み切るとされていた。 研究班は昨年12月から今年2月、全国の中学校、高校から計239校を無作為抽出し調査票を送付。生徒約9万人の回答を得た。 【関連ニュース】 ・ たばこ1000円、死亡6万人減=500円でも禁煙支援で同等効果-厚労省研究班 ・ 「教師叱責」による自殺、調査に反映を=遺族が文科省に要望 ・ 遊びながら禁煙学ぼう=オリジナル「かるた」作製 ・ 税収「9年で9兆円増」試算=たばこ千円、減収に反論・厚労省研究