はじめて妹が欲しいと思ったのはいつ頃のことだっただろう。弟たちや従弟ども、三人兄弟の幼馴染たちの中で育った僕は、家庭に母親以外の女性がいる、ということについて現実的に考えることができず、家庭の外では女性にどう接していいのかわからないままとにかく優しくしようと考えていた・・・・・・ような気がする。ともかく、中学生か高校生か、それくらいの頃から、僕は妹が欲しいと思い続けてきたのだった。とはいえ両親に話したところで既に歳の差は15歳、僕に残された道は妹が産まれるや否や亜高速で動き続けて15年のウラシマ効果を期待することくらいだった。例によってないものねだりだとわかっていた。僕は諦めていたのだ。 て、こういう長い前置きを続けていても仕方がないので本題のことを書くと、今日、僕に妹ができた。もとい、恋人の妹が僕の義理の妹になった。もといもとい、結婚しました。 なるべく、今日の日を普段どおりに生活しよう