アニメきっかけで読んだ漫画に雨隠ギド『甘々と稲妻』(講談社、全12巻、2013-19)という作品がある。 この前の休日に読み返したのだが、やっぱりいい漫画だった。 高校で数学を教えている犬塚公平は半年前に妻を亡くし、いまは5歳になる娘のつむぎと二人で暮らしている。 ある日二人は、公園で泣きながらお弁当を食べていた飯田小鳥という女子高生に出会い、彼女の母親がやっている料理屋の名刺をもらう。 それからしばらくして、娘に雑な食事をさせていることに気づいた犬塚は、つむぎにおいしいものを食べさせようと先の名刺を頼りに料理屋に行くが、あいにく小鳥の母は不在だった。小鳥は引き返そうとする犬塚をとどめ、自分がおいしいご飯を作ると言う。 しかしどう見ても料理ができない小鳥は悪戦苦闘、どうにかこうにか土鍋のご飯だけ作ることができた。 そのご飯を食べたつむぎはーー こんな「おいしい」顔をするのだった。 それを見
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