タグ

仕事とITproに関するTensorのブックマーク (30)

  • IT職場で落ち込んだ気持ちを回復させる方法

    半年に及んだこの連載も今回が最後となった。長々とお付き合いいただいた皆様に、深く感謝申し上げたい。 最終回ということで、今回は自分の実践談を中心に、「落ち込んだ気分をどうやって立て直すのか」についてお伝えしようと思う。自分の気持ちが、何を基準にして動揺し、それを自分で把握しながら、どうやって回復させるかという、考え方(方法)になる。これは個人の経験の中から生まれてきたものなので、どれだけ多くの人に効果があるかは未知数だ。ただ、少なくとも私の人生で、何度となく窮地に追い込まれ、挫折しかかったときに、この方法で救われてきた。多少なりとも皆様の参考になることを願って、連載の最後に披露させていただくことにした。 自分の考え方を知る 人の気持ちは絶えずふわふわと定まらず、不安定な状態にある。職場で上司から褒められれば、気持ちが良くなり、失敗をすれば、落ち込むのは誰でも同じだ。私たちの人生を楽しく過ご

    IT職場で落ち込んだ気持ちを回復させる方法
  • 第46回 ミスを異常に恐れるのは「不安障害」の可能性

    数カ月前,私のミスがもとでプロジェクトに大きな手戻りが発生しました。それ以来,「また同じような失敗をするのではないか」という不安が頭から離れず,仕事に全く集中できません。どうしたらいいでしょう。(男性,27歳,SE) 「何かが気になる」「心配だ」「怖い」といった不安にとらわれ,ひどいときには仕事に適応できなくなる――。こうした心の病を「不安障害」と呼びます。数年前までは,「ノイローゼ」「神経症」と呼んでいました。 不安障害と一言で言っても,いくつかのタイプがあります。 その一つである「全般性不安障害」は,ストレスの強い出来事や体験をした結果,過剰な不安や心配(専門用語では「予期憂慮」と呼びます)に襲われる病気です。 質問者は,この全般性不安障害の疑いがあります。表1のチェックリストで確認してみてください。思い当たる項目が三つ以上あれば,全般性不安障害にかかっている可能性が高いと言えます。

    第46回 ミスを異常に恐れるのは「不安障害」の可能性
  • SEマネジャーとして“SEのモノ扱い”と闘う

    昨年、「今日の一言 2010年版」で述べたが、筆者はSE時代に“SEをモノ扱いするビジネスのやり方”や理不尽な営業担当者と闘った。それは大型コンピュータなどを売るために「このシステムを買って頂ければSEを無償で○人常駐させます」というビジネスのやり方や、SEを子分扱いする営業担当者を筆者のSEとしての誇りが許さなかったからである。筆者はその後SEマネジャーになったが、SEマネジャーになってもこの問題と真正面から闘った。今回はそれについて述べる。 SEマネジャーになった筆者には、「自分はSE時代にSEのあり方について結構悩んだ。その苦い経験を部下のSEにはさせたくない」という思いが強かった。また、SE時代の経験から「SEが顧客をつかめばビジネスはうまくいく」ということも確信していた。 部下のSEを徹底指導した そしてそれを自分のグループでぜひ実現したいと考えていた。それは、とりもなおさず、S

    SEマネジャーとして“SEのモノ扱い”と闘う
  • 第7回 他者批判で自分浮上を企てる“残念な”先輩

    IT業界でプロとして活躍するには何が必要か。ダメな“システム屋”にならないためにはどうするべきか。“システム屋”歴30年を自任する筆者が経験者の立場から、ダメな“システム屋”の行動様式を辛口で指摘しつつ、そこからの脱却法を分かりやすく解説する。(編集:日経情報ストラテジー) 若手“システム屋” 「A社のシステム、効果大みたいですね。業績上がってますよ」 ダメな先輩“システム屋” 「お前、分かってないなあ。いいか?あれはな、システムの効果じゃないんだよ。社員の評価基準が変わったからみんな必死になってるだけなんだよ」 若手 「でも、社員評価の数字は新システムが出しているんじゃないですか?」 ダメ先輩 「あれは単純で、紙でもできた話だな」 若手 「でもでも、端末にスマートフォンを採用して新技術にも挑戦していますよね?」 ダメ先輩 「新技術ってことはないだろ。スマートフォンはもはや新しいとは言えな

    第7回 他者批判で自分浮上を企てる“残念な”先輩
  • 第4回 報・連・相を振りかざすダメ上司

    IT業界でプロとして活躍するには何が必要か。ダメな“システム屋”にならないためにはどうするべきか。“システム屋”歴30年を自任する筆者が経験者の立場から、ダメな“システム屋”の行動様式を辛口で指摘しつつ、そこからの脱却法を分かりやすく解説する。(毎週月曜日更新、編集:日経情報ストラテジー) 前回までとは少し趣向を変えて、今回は、ITベンダーやシステムインテグレーターなどに勤務する“システム屋”のうち、上司がダメな場合を取り上げます。 部下 「以上のようにA案とB案以外にも、C案もあると考えました」 先輩 「C案は面白いね、スピードが課題だけどコスト効果は圧倒的だ」 部下 「私も面白いと思って調べましたが、米国とインドに事例がありました」 先輩 「そうか、夢みたいで実現が困難な案でもないんだね」 自分 「そうです、このプロジェクトで採用すれば他国からも注目されそうです」 ダメな“システム屋”

    第4回 報・連・相を振りかざすダメ上司
  • ITエンジニアが育つには“ゆとり”が必要

    ITエンジニアが現場で育つためには、ある程度の時間的なゆとりが必要なのではないか---。日経SYSTEMS 2010年10月号(9月26日発行)の特集記事「プロジェクトで人は育つ」の取材・執筆を担当していくなかで、こうした思いを強く抱いた。 システム開発プロジェクトこそ、開発に携わるITエンジニアのスキルを飛躍的に伸ばす場である。特集記事は、このようなスタンスで取材・執筆した。開発言語の使い方やプロジェクトマネジメントの手法は、書籍や研修を通して勉強できる。しかし実際にプロジェクトという現場で適用してみないと、実践的なスキルとして身に付かない。特集記事では、プロジェクトメンバーが現場でスキルアップを図るのに有効な取り組みや工夫を紹介している。 ただし、プロジェクトという現場でITエンジニアが急成長を遂げるためには、いくつかの条件がある。記者は特集の取材を通して、「ある程度の時間的なゆとりを

    ITエンジニアが育つには“ゆとり”が必要
  • 第2回 資料は何ページですか?

    IT業界でプロとして活躍するには何が必要か。ダメな“システム屋”にならないためにはどうするべきか。“システム屋”歴30年を自任する筆者が経験者の立場から、ダメな“システム屋”の行動様式を厳しく指摘しつつ、そこからの脱却法を分かりやすく解説する。(毎週月曜日更新、編集:日経情報ストラテジー) 上司 「明日の会議資料は何ページになったかな?」 ダメな“システム屋” 「はい、えーと、その、わりと多くなってしまったのですが・・・」 上 「4枚ぐらい?」 ダ 「いや、えーと、その、結構多くて、10枚は超えているはずで・・・」 上 「それで、一番言いたいポイントは何枚目にしたのかな?」 ダ 「何枚目といいますか、えーと、その、一応全部がポイントですから・・・」 上 「つまり、ポイントは10以上あって、その数も定かではない、ということかな?」 ダ 「・・・」 ダメな理由:時空間がゆがんでいる 前回で説明

    第2回 資料は何ページですか?
  • SEは評論家的姿勢を改めよ

    SEはいろんな問題を抱えている。「人月扱い」「モノ扱い」「常駐」「顧客への体制図の提出」といったビジネス絡みの問題や、「技術偏重」「ビジネス意識の乏しさ」「壁作り」「受身姿勢」「チームワークの弱さ」など体質的問題などだ。ただ、これらは20年、30年前からSEが抱え続けている問題でもある。筆者の見るところ、20年、30年経っても大して変わりがない。今ではSE職種は3Kと評されることもある。これらの問題が何10年も一向に解決しないのはなぜだろうか。それはIT業界のビジネスのやり方やユーザーの姿勢に問題があることを筆者は否定しないが、当事者であるSEマネジャーやSEにも少なからず問題があると考えている。 確かにこれらの問題は簡単には解決できない難しい問題ばかりだ。だがSEマネジャーやSEが「SEの問題は我々SEが解決するんだ」という強い当事者意識を持って挑戦すれば、相当解決できると筆者は考えてい

    SEは評論家的姿勢を改めよ
    Tensor
    Tensor 2010/09/06
    耳が痛いところもありつつも・・・というところかな。
  • プロローグ 長引く不況で深刻化する「こころの病」の問題

    最近は、メンタルヘルスに関する社員向けの研修を実施する企業が増えているほか、メディアで「うつ病」などのメンタルヘルスの話題が取り上げられることも多い。このため、以前と比べると、メンタルヘルスに対する理解は進んでいる。また、大手ベンダーを中心に、カウンセラーや相談窓口を用意したり、こころの病からの復職プログラムを整備するなど、社員のメンタルヘルスへの企業側の対応も改善されてきた。 こうした事実だけを見ると、ITエンジニアのメンタルヘルスを取り巻く状況は、以前よりも良くなっているように思える。しかし、カウンセラーとして、現場でITエンジニア相談に乗っている筆者の感触では、決してそんなことはない。むしろ、悪化しているのが実態だ。 ますます難しくなる休職からの復職 その大きな要因は、リーマンショックに端を発する世界的な不況にある。 長引く不況で、ITベンダーの受注金額は落ち込んでいる。当然、各ベ

    プロローグ 長引く不況で深刻化する「こころの病」の問題
  • 続・SE特有の「不合理な信念」がこころの病を招く?

    以前、「記者のつぶやき」の欄で、SE特有の「不合理な信念」を紹介したことがある(「SE特有の『不合理な信念』がこころの病を招く?」)。 「不合理な信念」とは、ネガティブな思考を生み出し、結果的に抑うつ症状や不安気分などの症状を引き起こす信念や考え方のことである。この信念や考え方を変えることで、抑うつ気分や不安気分を低減することができる。 「SE特有の『不合理な信念』がこころの病を招く?」では、SEのメンタルヘルスに関する勉強会「SEのメンタルヘルスを考える会」が、SE特有の不合理な信念をアンケート調査で明らかにしようとしていることを紹介。「調査結果が明らかになったら、ぜひ紹介したいと思っている」と結んだ。この調査結果がまとまったので、今回は調査結果のさわりを紹介したい。 調査を実施したのは、東京家政大学の福井至教授のグループだ。194人のSEに「SE特有の不合理な信念」に関する質問用紙を郵

    続・SE特有の「不合理な信念」がこころの病を招く?
  • 大人の見積もり

    1960 年生まれ,独身フリー・プログラマの生態とは? 日経ソフトウエアの人気連載「フリー・プログラマの華麗な生活」からより抜きの記事をお送りします。2001年上旬の連載開始当初から,現在に至るまでの生活を振り返って,順次公開していく予定です。プログラミングに興味がある人もない人も,フリー・プログラマを目指している人もそうでない人も,“華麗”とはほど遠い,フリー・プログラマの生活をちょっと覗いてみませんか。 ※ 記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります。 私の知人に,風俗店で働く女性がいる。私は彼女の店に行ったことがないのだが,1時間で5万円からするような店なのだそうである。彼女は酒を飲むたびにこの話をする。「私は時給5万以上だから」と自慢するのである。それを聞いて,そういえば私の単価はどのぐらいだろう,と考えたことがある。 顧客から急ぎの作業依頼が来ることがある。ど

    大人の見積もり
  • 若手・中堅SEの転職に対する2つの疑問

    「私は今の会社に新卒で入社し,SEを7年やっています。これまでアプリケーション開発やインフラ導入などの仕事を一生懸命やってきましたが,最近転職したいと考えています。今の仕事で使うのは,古いIT技術ばかりなのです。このまま続けているとSEとして取り残されそうですし,昇進や給料もあまり期待できません。自分の将来にも不安を感じています。一方で,転職してもそこでしっかり仕事ができるか不安もあります。馬場さんはどう思われますか?」。こんな相談を,あるSI企業の30歳くらいのSEから受けた。 IT業界は,今は不景気で転職するのは容易ではないとは言え,SEや営業,管理職など転職する人は少なくない。自分の能力をもっと生かしたいとキャリアアップを考えて転職する人,今の仕事に不満があって転職する人,給料など処遇面に不満があって転職する人,会社の将来に不安を感じて転職する人,仕事が合わなくて転職する人,上司や仲

    若手・中堅SEの転職に対する2つの疑問
  • やっかいな敵は身内? 若手SEを悩ます先輩営業

    ベンダーのITエンジニアは,営業と組んで仕事をすることが多い。幅広い見識を持ち,リーダーシップに優れ,人間的にも懐の深い営業担当者と組みたいのは多くのITエンジニアが望むことだろう。そんな営業と組めば,顧客との間に問題が生じても任せられるので,安心して自分の仕事に取り組むことができる。また提案活動の「勝率」も上がり,提案書作成を技術面でサポートするITエンジニアのモチベーションも高まろうというものだ。 しかし逆に,相性の悪い営業や,自分の立場を勘違いしている営業と組まされると悲惨である。意地悪な顧客も手強いが,それ以上にやっかいな存在となる。ダメな営業に悩まされ,ストレスをためているITエンジニアは少なくない。大手SIベンダーの若手SE,A君から打ち明けられたケースを紹介しよう。 A君は,中堅のSE2人,3年先輩の営業B氏と同じチームに新たにアサインされた。B氏は気合とド根性というタイプで

    やっかいな敵は身内? 若手SEを悩ます先輩営業
  • 中村修二の怒りの矛先

    中村修二教授は、やはり吼えていた。久しぶりにお会いしたのだが、日というか日的システムというか、そんなものに対する不満は一向に解消されていないらしい。 いつまでたってもよくならない技術者の処遇、「みなそうなんだからいいじゃない」と一向にその改善に乗り出す気配を見せない企業の姿勢、その低評価に甘んじる技術者たち、技術者が自立しにくいビジネス環境・・・。まあ、いつもの主張ではあるのだが、何度聞いてもつい引き込まれてしまうのは口舌の熱さゆえか。そんななかで、改めて考えさせられることがあった。「日は差別国家である」という主張で、以前からよく話されていることなのではあるが。 差別と聞いて多くの人がぱっと思い浮かべるのは、人種や性差、ハンディを持つ人に対するそれであろう。けどそれらに関しては、さすがに徐々にではあっても改善しつつあるのではないかという。では何が問題か。その典型例として彼が指摘したの

    中村修二の怒りの矛先
  • 提案書作りで楽していないか 挑戦する気概を見せてほしい

    提案書作りで楽していないか 挑戦する気概を見せてほしい 岡田 壮祐氏 ジュピターテレコム 情報システム部長兼IT推進部長 最近のITベンダーは、一見きれいで見栄えのいい提案資料を持ってくることが増えた。社内で提案資料や営業ノウハウの共有が進んでいるのだろう。 だがその一方で、提案の中身がどんどん画一的になっていると感じる。「この図は、何かの雑誌で見かけた」「顧客向けセミナーの資料を、丸ごと転載しただけではないか」と思える提案書を目にすることもある。 こうした提案書を目にしても説得力は感じない。この担当者に仕事を任せたい、という気持ちにもならないのだ。 ノウハウや資料を社内で共有することが悪いと言っているのではない。提案の材料が簡単に手に入る環境に甘えて、自分自身で料理しようとしていない姿勢を問題にしているのである。 我々が一番知りたいのは「このソリューションを導入すると、当社のビジネスに

    提案書作りで楽していないか 挑戦する気概を見せてほしい
  • 「優秀な若手が燃え尽きるのはマネジメントの問題」と老PMは語った

    「優秀な若手が一生懸命に働く。しかしプロジェクトは成功を収めることができず,若手は結果的に燃え尽きてしまう。その責任はプログラマやエンジニアよりもマネジメント側にある。長い間,マネジメントを何とか変えようと考えてきたのは,能力の高いエンジニアを失うのが大きな問題だったからだ」。 ゆっくり,力強く語るのはジョー・マラスコ氏(写真)。長年ソフト開発の現場を経験し,米ラショナル・ソフトウェア(IBMに買収)の幹部を16年以上務めた。IT業界に35年以上在籍し,ソフトウエア開発プロセスやプロジェクトマネジメントについて思考と実践を重ねてきた同氏の言葉を紹介したい。 10年から20年前と比べて,優秀な人がこの業界に来なくなっている。この問題は日と米国で共通している。この業界こそ,どの業界よりも優秀な人に来てほしいと望んでいるにもかかわらずだ。なぜ若い人が来ないかを問う必要がある。 日では「IT

    「優秀な若手が燃え尽きるのはマネジメントの問題」と老PMは語った
  • 言葉の常備薬[6]先輩エンジニアの深い言葉

    今回のテーマは、先輩エンジニアから聞いて感動した言葉です。現在、こうして仕事をこなせるようになったのも、先輩エンジニアのありがたい言葉の数々のお陰です。私の経験からサンプルをいくつか紹介しますので、皆さんもぜひ書き込みをお願いします。どんな言葉でもOKですが、できれば自分が技術的に伸びるきっかけを与えてくれた言葉をお教えください。 紙の上に手順を書き表せないことはプログラムにできない この言葉は、若かりし頃の筆者にプログラミングを指導してくれたA先輩から聞きました。プログラミングの学習課題に取り組んでいたときのことです。A先輩から「どのようにすればよいかわかる?」と尋ねられたので、筆者が「とりあえずプログラムを作りながら考えます」と答えたところ、間髪入れずにこの言葉を言われました。 プログラミングの初心者は、いいかげんにプログラムを作って、その動作結果(正しくない動作結果)を見て修正すると

    言葉の常備薬[6]先輩エンジニアの深い言葉
  • Vol.43 顧客からの要望を 身勝手に解釈 課題解決を遅らせる

    開発遅れやシステム停止といったトラブルが起きると,その処理に心も時間も奪われてしまいやすい。だが,目先のことばかりにとらわれると,大切な顧客の声に耳を傾けられず,エンジニアとしての信頼はがた落ちになる。 ベンダーL社のSEであるA子さん(30歳)には,「顧客対応では誰にも負けない」という密かな自負があった。実際,まじめで人当たりが良いA子さんに対する顧客からの評価は高かった。ところが2005年秋,そのA子さんに自信を失わせる事件が起きた。 その日,A子さんは定期メンテナンスの打ち合わせで,半年前から担当しているM社を訪問していた。打ち合わせを終えて帰社しようとしたA子さんを,M社のシステム部長であるD氏が呼び止めた。「実は,セキュリティ強化を考えているんだ」。提案の依頼だった。 D部長の話を聞いて,A子さんはこう考えた。「ははーん。最近,セキュリティが話題になっているからだわ。M社も遅れを

    Vol.43 顧客からの要望を 身勝手に解釈 課題解決を遅らせる
  • Vol.51 ユーザー部門との間に見えない壁を作り “他人事”で開発する

    同じ社内でも,システム部門とユーザー部門では立場や考え方が違う。衝突することもあるだろう。しかし,意見が合わないからといって心を閉じてはいないだろうか。ユーザー部門と良い関係を維持する努力を怠るITエンジニアに,存在価値はない。 S社は,プラスチック容器を製造・販売する中堅企業である。技術力に定評があり,特殊なオーダーにも柔軟に対応できる。このため,パッケージ・デザインにも独自性を出そうとする医薬品や化粧品,健康品メーカーからの引き合いが絶えない。加えてここ数年,顧客企業の間で製品開発ラッシュが続き,新型容器へのニーズが拡大。おかげで,同社の業績は極めて順調に推移している。 しかしその一方で,営業スタイルは旧態依然としたまま。商談の進め方や顧客管理は担当者個人に依存しており,管理職ですら全体の案件数や個別の進ちょく状況を把握しきれていなかった。このため,正確な販売予測が立てにくく,生産・

    Vol.51 ユーザー部門との間に見えない壁を作り “他人事”で開発する
  • Vol.54 メンバーの役回りを不用意に固定化し若手の可能性を奪う

    若手を思うように補充できない中堅企業のシステム部門で,組織の硬直化が問題になりつつある。企業の情報戦略を担うシステム部門に欠かせないのは,情熱に満ちた若きITエンジニアだ。 「他部門に異動させてください」。L社のシステム部門を率いるBマネージャは,部下のK君からこう訴えられ,がく然とした。「このままでは,飼い殺しです」。2006年9月のことだった。 照明器具用の部品メーカーであるL社にK君が入社し,システム部門に配属されたのは4年前。経済学部を卒業したK君は,ITに関しては素人同然だった。だが,知識を吸収しようという熱意が強く,仕事の飲み込みも早い。システム部のメンバーは,そんなK君をかわいがった。何かと声をかけ,経験のないK君にもできそうな仕事があると,それを手伝わせた。 実際,K君はどんな雑用でも嫌な顔をせず,「勉強になります」と言って引き受けた。そうした謙虚な姿勢が上司や先輩エンジニ

    Vol.54 メンバーの役回りを不用意に固定化し若手の可能性を奪う