ちなみに、今回持って行ったカメラは3台。オリンパスの「XZ-2」と「OM-D」、カシオの「EX-ZR1000」。写真を見るとわかるように、全部モニターがチルト式。やっぱ猫を撮るときはチルト式モニターが便利なのだ。 猫とコミュニケーションを取りながら(まあ向こうがどう思っているかは知らないけど)撮影するから、特に猫が近くにいるときはカメラが目の前にない方がいい。
「ファンタジックフォーカス」フィルターで撮った写真。飼い猫をふわっと、しかも室内のあれやこれやをごまかしつつ撮りたいときはこれ! ホワイトエッジをオンにしてよりふわっとさせてみた(2012年12月 オリンパス XZ-2) 年末年始を挟んだりして間が空いちゃったけど、今回は昨年12月に書いたオリンパスの「XZ-2」で猫を撮るって記事の続編。たまにはちょっと加工した写真を並べてみようということで、アートフィルター特集だ。 XZ-2には11個のアートフィルター(デジタルフィルター)が入っているけど、そこから6個を使ってみた。 最初は飼い猫に出番が多い「ファンタジックフォーカス」(冒頭写真)。ちょっとコントラストを低めにしてソフトフォーカスでほわっとした写真を撮ってくれるもので、エッジをホワイトにするオプションをつけると、もうわざとらしくて泣けます。ちょっと明るめに撮るのがコツ。 あまり強くかけな
10年以上前は雑種犬を飼ってるおうちも多かったけど、最近は見なくなったよねえ。たいてい血統書付き……とおぼしき犬で、よく飼われる犬種を覚えておけばあまり困らない。 いや、知らなくても困らないんだけど「あそこに犬を連れてる人がいる」というより「コーギーを連れた人がいる」の方がイメージが湧くじゃない。 これが猫だとややこしい。血統がしっかりしているような猫はまず室内飼いなわけで、外で見かける猫の多くは雑種なのだ。だから人はたいてい見た目のイメージで呼び分けている。 今回はその呼び分けの話。 色と模様で分けるのが基本 呼び分けるときの基本は、色と模様だ。何しろ雑種なものだから色も模様もバリエーションが多くてややこしいんだけど、まあその辺は大雑把でいいんじゃないかと思う。なんとなく通じればOkみたいなもので。 一番分かりやすいところで「シロ」と「クロ」。そういえば「黒猫・白猫」って映画があったな。
雪の降った日、あずまやの隅で震えている(いや、震えてはいないけど、そう見えます)猫。ふさふさの長毛種でも寒いときは寒いのだ(2012年2月 ソニー NEX-5N) まもなく2012年も終わるわけで、今年最後の「這いつくばって猫に近づけ」のお時間です。 この連載、毎回毎回、猫の撮影テクニックだったり、新製品のカメラだったり、季節だったり、場所だったりとテーマを決め、それに沿った猫写真を集めて(時には昔撮った写真から探して)原稿に仕上げているのである。 そうなると、うまく設定したテーマにはまらなかったり、ひとつのテーマにするには枚数が少なかったりする写真がある。年末特別企画として(そんな大げさなもんじゃないけど)、そうしてあぶれた写真をちょいと集めてみた。 まずは今年の2月末、東京に突然雪が積もったのだ。あ、これは「雪と猫」ってテーマで行けるぞ、と、雪溶けぬ中自転車でよたよたとご近所地域猫を求
ここんとこ、いつでも猫をさっと撮れて写りがいいハイエンドコンパクトがほしいなとずっと思っていたのである。 何機種かピックアップして検討してたんだけど、白羽の矢を立てたのがオリンパスの「XZ-2」(実売価格5万8000円前後)。知人が持っているのを見て、なんかよさそうだったので、思わず買っちゃいました。 決め手になったのは2点。 ひとつは液晶モニター。猫を撮るときは低い位置にカメラを構えることが多いから、モニターが傾いて上を向いてくれると大変都合がいい。XZ-2はモニターが上下にチルトする上にタッチAFを使える。これは猫撮りにいい。 猫を刺激しないようそっとカメラの位置を下げて撮れる。冒頭写真はソファーの上なんだけど、起こさないようにちょっと離れてそーっとカメラを下げて撮っているのだ。こういうときにいい。 望遠側でもF2.5の明るいレンズがいい! もうひとつはレンズ。望遠側でF2.5と明るく
この秋に面白げなデジカメが大量に登場したんだけれども、その中で私の猫撮り心をくすぐったモデルのひとつが「Nikon1 V2」なのだ。 Nikon1というのはニコンが出してるミラーレス一眼のシリーズで、V2が名前の通り第二世代。 ミラーレス一眼って各社がいろんなのをいろんなデザインで出してて、どれにしようかと悩む人も多いだろうけど、よく見ると、「じっくり構えてじっくり撮る派」のミラーレスもあれば、軽快さ重視の「撮る瞬間を逃さない派」のミラーレスもある。Nikon1は後者の代表なのだ。 センサーサイズが1インチと小さめだからレンズもボディーもコンパクトに作れる、速さと機動力重視のミラーレス。なんか、猫を撮るのによさそうでしょ。 しかもAFが速いし、秒間60コマまでの高速連写もできるし、シャッタースピードも最高1/16000秒と超高速。 とまあ何かと速いのであるが、猫の動きの一瞬を捉えるのだ、と
先日、杉並区の神社仏閣を自転車で回ってたら思わぬ猫に出会えたのでその話。 お昼から15時くらいって、お昼寝している猫が多くてなかなか遭遇できないのだけど、きっと、秋だからでしょうねえ。夏は暑くて日陰で昼寝、冬は寒くて日向で昼寝。秋は気候がほどよいから、猫もついふらりと散歩に出ちゃうのだ。 最初は13時11分の真っ昼間。とあるお寺を参拝して自転車にまたがってさあ次に移動しようかと思ったら、目の前のアパートの前にいたのである。 あわてて自転車を降りてそっと近寄ったら、たたっと門の向こうに隠れたのだけど、そこでじーっとこっちを伺ってる。 向こうは隠れたつもりなのかじっとしてるので、そこでしゃがみ、うまく顔が見える角度を探して、よし、というところで撮ってみた。地面ギリギリの下の隙間から。ちょっと油断してましたな。 お次は14時20分。神社の駐輪場に自転車を止め、参拝してから公園に向かって歩いていた
小さなとある商店街に猫がいるのである。賑わっているでもなく、寂れているでもなく、ただ淡々と人々の日々の営みをサポートし続けているような小さな商店街だ。 そんなまったりした商店街なので猫が似合うのである。商店街の誰かが飼っているのか商店街全体で世話をしているのかは知らないけれども、夕方頃に訪れると、お店の前や道路の上や、もうみんな好きなところでごろごろしてて、近所のお客さんも慣れたもので、猫がいても全然気にしない。 喜んでいるのはたまたまそこを散歩に来た人とか私とかである。何しろお店の片隅で寝てても誰も気にしないのだ。 冒頭の写真の猫なんかもう結構な年なのか、近づいても撫でてもびくともしない。「めんどくさいから好きにしていいよ」って感じ。 そんな地元の人しか来ないような商店街でカメラ持ってしゃがみこんでいるのだから、私も怪しいことこの上ないのだけど、そんな猫好きの習性を知ってるのか、通りがか
ちゃんとカメラ目線をしてくれる銀さん。人に慣れててみんなに囲まれても逃げない。後ろにちらりと写っているのはお客さん(2012年8月 オリンパス OM-D E-M5) 先日、とある猫関連のイベントに出演したときにお会いしたのが「ねこまる茶房」というお店をやってる丸山さん。 イベントで紹介していた猫料理があまりに面白かったので遊びに行ってきたのである。 猫料理……ってもちろん猫を料理するんじゃなくて、猫をモチーフにした料理を出してるのだ。 たとえば「ニャポリタン」とか「ニャーニャー麺」とか……。 メニューの飲み物を見るといきなり「ニャプチーノ」とか「ジンニャーエール」とか……。 えっと、メニューのほとんどがにゃあにゃあ言ってて、お客さんは恥ずかしそうに「ニャプチーノください」というんだろうかと思いきや、「いや、みんなよろこんでニャアニャアいってますよ」と丸山店長。はい、猫好きしか来ないお店です
ベンチの下でのんびりしているところを発見。その姿を見つけて、しゃがんで撮ろうとしたら「え、ここにいるのバレタ?」って顔で見つめられた(2012年5月 オリンパス OM-D E-M5) 猫ってそもそも高いところとか狭いところとか周りとちょっと違うところとか好きで、ベッドの上に服なんて出しっ放しにすると、わざわざその上で寝てたりするわけで、公園に行くとなぜかベンチにいたりするわけである。 ベンチの上に乗ればちょっと高くて気持ちいいだろうし、下に入れば隠れられるし。 夏の猫はベンチの下にいる。直射日光は避けられるし、風通しもいいからそれなりに涼しいし、意外に気づかれない(冒頭写真)。 たまたま見つけて近寄ってみると「よく見つけたなあ」という顔をされる。ある程度近寄らせてもくれるしね。 時にはやたら人間好きの猫がいて、「誰彼ともなく膝に乗る」と通りがかった馴染みのおばさんが言ってたけど、さすがに猛
樹の下でのんびりしていた美猫。近寄っても逃げないのでこちらも安心してアップで。目ヤニもほとんどない健康的な猫でした(2012年7月 オリンパス OM-D E-M5) 全然違う目的でカメラ持って歩いているとき、たまたま期待してなかった猫に出会うのってなかなか楽しい。暑さも忘れる。いや忘れないけど、これだけ暑いと猫の方も動きが鈍くなってて、ああ、誰か来たなあ、どうしようかなあ、でも暑くて逃げるのもかったるいしなあという顔で大あくびをしてくれたりするのがなんか乙なのだ。 公園の木の下でのほほんとくつろいでいた猫。よく見るとわかるけどすぐ向こうは公園のベンチ。手前は私が歩いてきた通路。狭い場所なんだけど木の根元でほどよく涼しいんだろう。 よく見ると美猫。耳がカットされてるのでちゃんと去勢もされているらしい。地域猫として世話されてるんだろうなあ(冒頭写真)。 都内には公園がたくさんあるけど、どこにで
いやあ、夏になりましたな。 うちでは、冷房を入れるかどうかの判断を飼い猫でしているのである。半分冗談だけど、何しろ態度や居場所がガラっと変わるのだ。その様子を見ていると「ああ、そろそろエアコンをいれなきゃだなあ」と思うのだ。 何しろ、普段は人の目の届かないところでのんびり寝ていて、カメラを向けると逃げちゃう「大五郎」がこのていたらくである(冒頭写真) へちゃーとつぶれて「暑いから動きたくないよぉ」って顔に書いてある。顎までぺたっとつけて手はだらん。 こうなると夏到来。 「かふか」はというと、うちの一番北にある、納戸のように使ってる部屋が一番涼しいことを知り、その奥の誰も気づかないような本棚の隅っこにスペースを見つけてちゃっかり収まっている。 なんとも夏である。こういうところに隠れられると、気づかないで扉を閉めちゃったりするのでやめてほしいのだけど、しょうがないですな。 扉の前でかふかが鳴い
向こうへ行こうとしたら目の前にペットボトルの行列が。さあ、彼(だか彼女だか)はどうしたか。結果は次のページで(2012年6月 オリンパス OM-D E-M5) 街を歩いてて出会う猫は次の3種類しかない。飼い猫と野良猫と地域猫である。 人口密度が高い都市部では室内飼いが主流なので(うちも室内飼い。マンションだし。あ、ちゃんとペット可のマンションであります)見かけることが少なくなってきたが、昔は猫なんて放し飼いが当たり前だったので、今でも古い住宅街や地方では普通に飼い猫がその辺を歩いてる。 飼い主がいない猫は野良猫。野生の猫とは言わない。そもそも、都市部に野生猫なんていないし。みな飼い猫のなれの果てである。 でも食べるものに事欠かないし、飼っているわけじゃないけどおなかを空かせてやってきたら餌をあげる人もいるので生き延びられるわけだ。 でも人口密集地になると、庭を荒らされるとかトイレにされて困
窓際にたたずんでエサを待ってる大五郎。逆光だったし、背景のベランダがあまり片付いてないので、+3の露出補正をかけておもいっきりホワっと撮ってみた。大五郎が妙にアンニュイな顔をしているのがまたいい(2012年7月 オリンパス OM-D E-M5) ここ数ヵ月、オリンパスの「OM-D」を気に入っていて、猫撮りのメインカメラとして使ってるんだけれども、普段つけっぱなしにする常用レンズをどうするか、ずっと悩んでいたのだ。 一般的にレンズキットについてくるような標準ズームレンズは開放絞りがF3.5-5.6レベルであり、望遠側がけっこう暗い。F5.6だとかなりISO感度を上げないと室内では使えない。あ、猫を撮る場合の話ね。だから室内猫を撮るときは明るい単焦点レンズにつけかえてたけど、ちとめんどくさい。 そんなとき、パナソニックから12-35mm/F2.8(実売価格10万円前後)というハイエンドレンズが
猫はベンチの下が好き。ベンチ下は日陰になっちゃうから撮りにくいけど、多少近寄らせてくれる。這いつくばって地面ギリギリで撮ってみた(2012年6月 ニコン COOLPIX S9300) 前回と前々回で、ソニーの「サイバーショット DSC-HX30V」とニコンの「COOLPIX S9300」という、今年の春モデルコンデジを取り上げたわけだが、両者には共通点が2つある。 1つは広角から望遠までの超高倍率ズームであること。18倍とか20倍とか、ちょっと前ならそれがこのサイズで実現されるなんて思ってもみなかった。 同じ場所から撮り比べてみた。このくらい違う。
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