1986年に日本の有名進学校を中退してアメリカに渡り、現地の高校に編入した経験を持つのが、グーグルジャパンの「顔」として活躍する徳生健太郎である。その後、コーネル大学、スタンフォード大学大学院へと進んだ。 徳生が高校、大学・大学院をアメリカで過ごした時期は、インターネットの民間利用が拡大していく時期に重なる。だが、一般ユーザーの間では、その普及スピードは当初はゆったりしていたものだったようである。 「コーネル大学に入ったのは1988年ですが、この時には既に電子メールのアドレスを大学からもらっていました。学生全員に配られていましたね。ただ、全く使っていなかったんです。メールのアドレス文字列も複雑で、自分でも変えられなかったし、そもそも大学のコンピューターに行ってログインして、いろいろサインアップして、やっと使えるアドレスでしたから、ほとんどの人が使っていなかったと思います」 大学3年の時に実