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SEとITproに関するTensorのブックマーク (28)

  • 第46回 ミスを異常に恐れるのは「不安障害」の可能性

    数カ月前,私のミスがもとでプロジェクトに大きな手戻りが発生しました。それ以来,「また同じような失敗をするのではないか」という不安が頭から離れず,仕事に全く集中できません。どうしたらいいでしょう。(男性,27歳,SE) 「何かが気になる」「心配だ」「怖い」といった不安にとらわれ,ひどいときには仕事に適応できなくなる――。こうした心の病を「不安障害」と呼びます。数年前までは,「ノイローゼ」「神経症」と呼んでいました。 不安障害と一言で言っても,いくつかのタイプがあります。 その一つである「全般性不安障害」は,ストレスの強い出来事や体験をした結果,過剰な不安や心配(専門用語では「予期憂慮」と呼びます)に襲われる病気です。 質問者は,この全般性不安障害の疑いがあります。表1のチェックリストで確認してみてください。思い当たる項目が三つ以上あれば,全般性不安障害にかかっている可能性が高いと言えます。

    第46回 ミスを異常に恐れるのは「不安障害」の可能性
  • SEマネジャーとして“SEのモノ扱い”と闘う

    昨年、「今日の一言 2010年版」で述べたが、筆者はSE時代に“SEをモノ扱いするビジネスのやり方”や理不尽な営業担当者と闘った。それは大型コンピュータなどを売るために「このシステムを買って頂ければSEを無償で○人常駐させます」というビジネスのやり方や、SEを子分扱いする営業担当者を筆者のSEとしての誇りが許さなかったからである。筆者はその後SEマネジャーになったが、SEマネジャーになってもこの問題と真正面から闘った。今回はそれについて述べる。 SEマネジャーになった筆者には、「自分はSE時代にSEのあり方について結構悩んだ。その苦い経験を部下のSEにはさせたくない」という思いが強かった。また、SE時代の経験から「SEが顧客をつかめばビジネスはうまくいく」ということも確信していた。 部下のSEを徹底指導した そしてそれを自分のグループでぜひ実現したいと考えていた。それは、とりもなおさず、S

    SEマネジャーとして“SEのモノ扱い”と闘う
  • SEの問題は“プロのSE”でないと解決できない

    前回、「SEは評論家的姿勢を改めて討って出て、SEが抱えているSEのモノ扱い、人月扱いや技術偏重、受身姿勢などSEの問題はSEで解決せよ」と読者のSEの方々へ訴えた。筆者の意見に賛同される方、異論のある方などいろんな方がおられると思う。筆者は長年の経験で当にそう考えている。 今回は賛同される方や「話は分かるが…」と悩んだり迷ったりしている方々に向けて「では、そのためにSEは何をどう考えて何をやればよいか」について筆者の考えを述べたい。この問題はIT業界で長年続いている非常に難しい問題であるがSEの方々の参考になれば幸いである。 30~40年前の話だが、筆者が現役のSEだった時代はメインフレームの全盛期だった。当時も今と同様、SEがいなければシステムの導入や開発はできなかった。IT企業はもちろん、ユーザー企業もそのことは百も承知だった。だが、メーカー同士の競合が激しかったせいか、システムの

    SEの問題は“プロのSE”でないと解決できない
  • Q: 残業続きの毎日にうんざり。もっと楽な仕事に就きたい。

    開発現場に張り付き、毎日残業に明け暮れています。女性として、こんな生活はもう限界です。もっと格好よくて楽そうな仕事、例えばコンサルタントになりたいと切実に思っています。 (ソフト開発会社、SE/女性・27歳) A: 「時間の奴隷」である限り楽な仕事などない コンサルタントは楽な商売に見えるということですが,とんでもない。あるコンサルタントは,「自分の時給を計算してみたら,ファストフード店のアルバイトと同じだった」と言っていました。詳しくは拙著「外資の3倍速仕事術(日経BP社刊)」に書きましたが,仕事の要領を得るまで,コンサルタントというのは決して格好いい商売ではありません。 あなたの悩みを解決するにはまず,「時間の奴隷」から脱出することです。それができなければ,SEにとどまっても,コンサルタントになっても,残業地獄からは抜け出せません。 時間の奴隷から,どのように解放されるか。その答えは,

    Q: 残業続きの毎日にうんざり。もっと楽な仕事に就きたい。
  • Q: IT業界は、キャリアパスが少なくて不安です。

    ITエンジニアのキャリアパスは、他の業界に比べて乏しい気がします。正直言って、「SEを経てプロジェクトマネジャーになる」というありきたりのキャリアパスには魅力を感じません。実際にはどうなのでしょうか? (システム・インテグレータ、SE/女性・27歳) A: SEの可能性は広い 要は自分の気持ち次第 IT業界は,他の業界と比べてまだ若い産業です。そのため,キャリアパスも乏しいように思えるでしょうが,実際はそんなことはありません。SEであっても,技術者としての道を究めて職人のようになれますし,管理職としての道もあります。私のように,経営者にもなれます。むしろ,他の業界より「キャリアパスははるかに広く開かれている」と言えます。 もしあなたがIT業界のキャリアパスに限界を感じているならば,それは周囲にあなたが「こんな風になりたい」と思う理想の人がいないからではないでしょうか。 実は,「自分はこのま

    Q: IT業界は、キャリアパスが少なくて不安です。
  • Q: マネジャーになんかなりたくない。プログラミング一筋で生きていきたい。

    最近,マネジメント業務を任されるようになりました。でも,できればプログラマでやっていきたいんです。ソフト会社に転職すべきでしょうか? (システム・インテグレータ勤務,SE/男性・32歳) A: 出世に未練はないか。志の有無を自問せよ! もし,あなたが当に一生プログラマでやっていきたいのであれば,専門職制度としてプログラマのキャリアパスを用意している会社を探し,転職することをお勧めします。 米国ではずいぶん前から“おじさんプログラマ”がいます。私は日IBMに勤務していたときにそうした人たちと何度か仕事をしましたが,皆自分の仕事に誇りを持ち,実務では素晴らしい成果を出していました。日でも,10年前に日IBMが専門職制度を導入して以来,専門職としてのプログラマやPMがようやく認められつつあります。 ただ,その前に自分の意思をもう1度確認してください。 日では,「『成功』というのは管理職

    Q: マネジャーになんかなりたくない。プログラミング一筋で生きていきたい。
  • ITエンジニアが育つには“ゆとり”が必要

    ITエンジニアが現場で育つためには、ある程度の時間的なゆとりが必要なのではないか---。日経SYSTEMS 2010年10月号(9月26日発行)の特集記事「プロジェクトで人は育つ」の取材・執筆を担当していくなかで、こうした思いを強く抱いた。 システム開発プロジェクトこそ、開発に携わるITエンジニアのスキルを飛躍的に伸ばす場である。特集記事は、このようなスタンスで取材・執筆した。開発言語の使い方やプロジェクトマネジメントの手法は、書籍や研修を通して勉強できる。しかし実際にプロジェクトという現場で適用してみないと、実践的なスキルとして身に付かない。特集記事では、プロジェクトメンバーが現場でスキルアップを図るのに有効な取り組みや工夫を紹介している。 ただし、プロジェクトという現場でITエンジニアが急成長を遂げるためには、いくつかの条件がある。記者は特集の取材を通して、「ある程度の時間的なゆとりを

    ITエンジニアが育つには“ゆとり”が必要
  • 第3回 君も“赤字”だね

    IT業界でプロとして活躍するには何が必要か。ダメな“システム屋”にならないためにはどうするべきか。“システム屋”歴30年を自任する筆者が経験者の立場から、ダメな“システム屋”の行動様式を辛口で指摘しつつ、そこからの脱却法を分かりやすく解説する。(毎週月曜日更新、編集:日経情報ストラテジー) ダメな“システム屋” 「聞いてください!あのプロジェクトはもうダメです」 上司 「何、どうした?」 ダ 「問題山積なのに、リーダーの話が長くて何も解決しないし、先に進まないのです」 上 「問題山積って、どんな問題がいくつあるの?」 ダ 「もう大変です、契約、体制、技術、期間、何もかも問題だらけなんですよ」 上 「だから、どこがどのように問題なの?」 ダ 「一番問題なのはリーダーの話が長いことですよ。話の長い男は赤字ですよ!」 上 「話が大げさな君も赤字だと思うけど」 ダ 「・・・」 ダメな理由:減点法が

    第3回 君も“赤字”だね
  • 第2回 資料は何ページですか?

    IT業界でプロとして活躍するには何が必要か。ダメな“システム屋”にならないためにはどうするべきか。“システム屋”歴30年を自任する筆者が経験者の立場から、ダメな“システム屋”の行動様式を厳しく指摘しつつ、そこからの脱却法を分かりやすく解説する。(毎週月曜日更新、編集:日経情報ストラテジー) 上司 「明日の会議資料は何ページになったかな?」 ダメな“システム屋” 「はい、えーと、その、わりと多くなってしまったのですが・・・」 上 「4枚ぐらい?」 ダ 「いや、えーと、その、結構多くて、10枚は超えているはずで・・・」 上 「それで、一番言いたいポイントは何枚目にしたのかな?」 ダ 「何枚目といいますか、えーと、その、一応全部がポイントですから・・・」 上 「つまり、ポイントは10以上あって、その数も定かではない、ということかな?」 ダ 「・・・」 ダメな理由:時空間がゆがんでいる 前回で説明

    第2回 資料は何ページですか?
  • 第1回 ダメな行動様式に染まる前に考えるべきこと

    IT業界でプロとして活躍するには何が必要か。ダメな“システム屋”にならないためにはどうするべきか。“システム屋”歴30年を自任する筆者が経験者の立場から、ダメな“システム屋”の行動様式を厳しく指摘しつつ、そこからの脱却法を分かりやすく解説する。(毎週月曜日更新、編集:日経情報ストラテジー) IT(情報技術)業界、ITベンダー、システムインテグレーター、システムコンサルティングで働く人を、私は“システム屋”と呼びます。この世界に入ると、JavaやCなどのプログラミング言語を覚え、テストケース設定に頭を悩ませ、設計を任され、ユーザーとの要件定義の打ち合わせで何らかの提案ができるようになると、“システム屋”として一人前と呼ばれるようになります。 その後、新人時代に神様のように思えた先輩がただの人に見えるようになったその時、もしかするとダメな“システム屋”への道が始まっているのかもしれません。 言

    第1回 ダメな行動様式に染まる前に考えるべきこと
  • SEは評論家的姿勢を改めよ

    SEはいろんな問題を抱えている。「人月扱い」「モノ扱い」「常駐」「顧客への体制図の提出」といったビジネス絡みの問題や、「技術偏重」「ビジネス意識の乏しさ」「壁作り」「受身姿勢」「チームワークの弱さ」など体質的問題などだ。ただ、これらは20年、30年前からSEが抱え続けている問題でもある。筆者の見るところ、20年、30年経っても大して変わりがない。今ではSE職種は3Kと評されることもある。これらの問題が何10年も一向に解決しないのはなぜだろうか。それはIT業界のビジネスのやり方やユーザーの姿勢に問題があることを筆者は否定しないが、当事者であるSEマネジャーやSEにも少なからず問題があると考えている。 確かにこれらの問題は簡単には解決できない難しい問題ばかりだ。だがSEマネジャーやSEが「SEの問題は我々SEが解決するんだ」という強い当事者意識を持って挑戦すれば、相当解決できると筆者は考えてい

    SEは評論家的姿勢を改めよ
    Tensor
    Tensor 2010/09/06
    耳が痛いところもありつつも・・・というところかな。
  • チームワークと誕生会

    今の時代は十数年前とは違い、SE一人がいかに頑張ってもすべてを一人でこなせる時代ではない。高度な技術力を持つ専門家のSEが分業し、チーム(組織)で仕事をする時代である。アプリケーションに強いSE、ネットワークに強いSE、OSに強いSE、ERP(統合基幹業務システム)に強いSE、言語に強いSEなどがチームを組み、一つのゴールに向かって仕事をする。そんな時代である。今のシステムは複雑でハードウエア/ソフトウエアの製品も多岐にわたっているからである。 だが、多くのIT企業を見るに、それがなかなかいまくいっていない。チームで仕事をするには、技術力だけでは不十分で、チームワーク力が要求されるからである。例えば、「周りのSEに気を配る」「お互いの仕事の接点が漏れないように仕事をする」「仲間のSEがトラブルで困っていたら助ける」などなど、そんなSEのチームであることが重要である。その良し悪しが開発するシ

    チームワークと誕生会
  • 続・SE特有の「不合理な信念」がこころの病を招く?

    以前、「記者のつぶやき」の欄で、SE特有の「不合理な信念」を紹介したことがある(「SE特有の『不合理な信念』がこころの病を招く?」)。 「不合理な信念」とは、ネガティブな思考を生み出し、結果的に抑うつ症状や不安気分などの症状を引き起こす信念や考え方のことである。この信念や考え方を変えることで、抑うつ気分や不安気分を低減することができる。 「SE特有の『不合理な信念』がこころの病を招く?」では、SEのメンタルヘルスに関する勉強会「SEのメンタルヘルスを考える会」が、SE特有の不合理な信念をアンケート調査で明らかにしようとしていることを紹介。「調査結果が明らかになったら、ぜひ紹介したいと思っている」と結んだ。この調査結果がまとまったので、今回は調査結果のさわりを紹介したい。 調査を実施したのは、東京家政大学の福井至教授のグループだ。194人のSEに「SE特有の不合理な信念」に関する質問用紙を郵

    続・SE特有の「不合理な信念」がこころの病を招く?
  • 若手・中堅SEの転職に対する2つの疑問

    「私は今の会社に新卒で入社し,SEを7年やっています。これまでアプリケーション開発やインフラ導入などの仕事を一生懸命やってきましたが,最近転職したいと考えています。今の仕事で使うのは,古いIT技術ばかりなのです。このまま続けているとSEとして取り残されそうですし,昇進や給料もあまり期待できません。自分の将来にも不安を感じています。一方で,転職してもそこでしっかり仕事ができるか不安もあります。馬場さんはどう思われますか?」。こんな相談を,あるSI企業の30歳くらいのSEから受けた。 IT業界は,今は不景気で転職するのは容易ではないとは言え,SEや営業,管理職など転職する人は少なくない。自分の能力をもっと生かしたいとキャリアアップを考えて転職する人,今の仕事に不満があって転職する人,給料など処遇面に不満があって転職する人,会社の将来に不安を感じて転職する人,仕事が合わなくて転職する人,上司や仲

    若手・中堅SEの転職に対する2つの疑問
  • 笑ってダマされタメになる!きたみとまなめのIT用語集 - SE(システムエンジニア)

    SE(システムエンジニア)という単語は,誰もが一度は耳にしたことのある職種でしょう。今や人気職業ランキングにも登場するほどにメジャーな職業になりました。しかし,いざシステムエンジニアってなぁに?と聞かれると案外説明できないもの……。少なくとも『国家資格を有するプログラマの総称』ではありません。 基的には「情報システムの開発に携わる人」で十分でしょう。SEはコンピュータ・システムのスキルを活用して,顧客の要望を実現します。 仕事の範囲はとても広いです。企業や団体の業務をコンピュータ化するときは,(1)業務の調査・分析,(2)設計,(3)実装,(4)テスト……というステップを踏みます。一般的には,(1)から(2)までを「SE」が担当することが多いようです。設計結果は仕様書としてまとめ,その仕様書をもとにプログラマが実装します。小さな規模のプロジェクトでは,このような分業なしに,一人のSEがす

    笑ってダマされタメになる!きたみとまなめのIT用語集 - SE(システムエンジニア)
  • やっかいな敵は身内? 若手SEを悩ます先輩営業

    ベンダーのITエンジニアは,営業と組んで仕事をすることが多い。幅広い見識を持ち,リーダーシップに優れ,人間的にも懐の深い営業担当者と組みたいのは多くのITエンジニアが望むことだろう。そんな営業と組めば,顧客との間に問題が生じても任せられるので,安心して自分の仕事に取り組むことができる。また提案活動の「勝率」も上がり,提案書作成を技術面でサポートするITエンジニアのモチベーションも高まろうというものだ。 しかし逆に,相性の悪い営業や,自分の立場を勘違いしている営業と組まされると悲惨である。意地悪な顧客も手強いが,それ以上にやっかいな存在となる。ダメな営業に悩まされ,ストレスをためているITエンジニアは少なくない。大手SIベンダーの若手SE,A君から打ち明けられたケースを紹介しよう。 A君は,中堅のSE2人,3年先輩の営業B氏と同じチームに新たにアサインされた。B氏は気合とド根性というタイプで

    やっかいな敵は身内? 若手SEを悩ます先輩営業
  • トラブルなど問題対応に強くなる秘訣は何か?

    ある30歳ぐらいの中堅SEから次のような質問を受けた。 「仕事をしていると,バグでシステムが動かなくなったり,マシンが壊れたり,顧客からクレームをもらったり,急に仕様を変えてほしいと要請されたり,パートナのSEが急に転職したり,などいろんな問題にぶつかります。そんなとき対応の仕方に悩みます。下手な対応すれば上司から文句も言われます。どうすればうまく対応できるようになるでしょうか」。 確かに,SEをやっているといろんな問題にぶつかる。筆者も現役時代,いろんな問題にぶつかり,七転八倒したこともある。修羅場も経験した。SEマネジャ時代は,部下がいかにすればそれに強くなるようになるかと悩んだ。そんな長年の経験から言うと筆者は,まず質問者の方に「よほど簡単な問題でない限り,こう対応すればよいという正解はまずありません。ほとんどの場合はケースバイケースですよ」と言いたい。 事実,起きた問題に対してどう

    トラブルなど問題対応に強くなる秘訣は何か?
  • Vol.43 顧客からの要望を 身勝手に解釈 課題解決を遅らせる

    開発遅れやシステム停止といったトラブルが起きると,その処理に心も時間も奪われてしまいやすい。だが,目先のことばかりにとらわれると,大切な顧客の声に耳を傾けられず,エンジニアとしての信頼はがた落ちになる。 ベンダーL社のSEであるA子さん(30歳)には,「顧客対応では誰にも負けない」という密かな自負があった。実際,まじめで人当たりが良いA子さんに対する顧客からの評価は高かった。ところが2005年秋,そのA子さんに自信を失わせる事件が起きた。 その日,A子さんは定期メンテナンスの打ち合わせで,半年前から担当しているM社を訪問していた。打ち合わせを終えて帰社しようとしたA子さんを,M社のシステム部長であるD氏が呼び止めた。「実は,セキュリティ強化を考えているんだ」。提案の依頼だった。 D部長の話を聞いて,A子さんはこう考えた。「ははーん。最近,セキュリティが話題になっているからだわ。M社も遅れを

    Vol.43 顧客からの要望を 身勝手に解釈 課題解決を遅らせる
  • Vol.51 ユーザー部門との間に見えない壁を作り “他人事”で開発する

    同じ社内でも,システム部門とユーザー部門では立場や考え方が違う。衝突することもあるだろう。しかし,意見が合わないからといって心を閉じてはいないだろうか。ユーザー部門と良い関係を維持する努力を怠るITエンジニアに,存在価値はない。 S社は,プラスチック容器を製造・販売する中堅企業である。技術力に定評があり,特殊なオーダーにも柔軟に対応できる。このため,パッケージ・デザインにも独自性を出そうとする医薬品や化粧品,健康品メーカーからの引き合いが絶えない。加えてここ数年,顧客企業の間で製品開発ラッシュが続き,新型容器へのニーズが拡大。おかげで,同社の業績は極めて順調に推移している。 しかしその一方で,営業スタイルは旧態依然としたまま。商談の進め方や顧客管理は担当者個人に依存しており,管理職ですら全体の案件数や個別の進ちょく状況を把握しきれていなかった。このため,正確な販売予測が立てにくく,生産・

    Vol.51 ユーザー部門との間に見えない壁を作り “他人事”で開発する
  • Vol.54 メンバーの役回りを不用意に固定化し若手の可能性を奪う

    若手を思うように補充できない中堅企業のシステム部門で,組織の硬直化が問題になりつつある。企業の情報戦略を担うシステム部門に欠かせないのは,情熱に満ちた若きITエンジニアだ。 「他部門に異動させてください」。L社のシステム部門を率いるBマネージャは,部下のK君からこう訴えられ,がく然とした。「このままでは,飼い殺しです」。2006年9月のことだった。 照明器具用の部品メーカーであるL社にK君が入社し,システム部門に配属されたのは4年前。経済学部を卒業したK君は,ITに関しては素人同然だった。だが,知識を吸収しようという熱意が強く,仕事の飲み込みも早い。システム部のメンバーは,そんなK君をかわいがった。何かと声をかけ,経験のないK君にもできそうな仕事があると,それを手伝わせた。 実際,K君はどんな雑用でも嫌な顔をせず,「勉強になります」と言って引き受けた。そうした謙虚な姿勢が上司や先輩エンジニ

    Vol.54 メンバーの役回りを不用意に固定化し若手の可能性を奪う