自己組織化と進化の論理 スチュアート・カウフマン 日本経済新聞社 1999 Stuart Kauffman At Home in the Universe―The Search for Laws of Self-Organization and Complexity 1995 [訳]米沢富美子 生命の最も初期の痕跡は34億5000万年前の化石に記録されている。今日の生物でその化石に近いものは深海にいたシアノバクテリア(藍藻)だ。そこには最も原初的な生体膜(細胞膜)が認められる。 生命は物質代謝や生殖の能力があり、分化や進化ができる能力がある。その能力は生体膜の内側に生じた細胞によっている。その細胞が異常な化学進化をするうちに、われわれはいつしかそれを「生物」とよぶようになった。 いったん細胞ができてからは、気の遠くなるような時間がわれわれの祖先におよぶまで流れた。単細胞生物ができ、ついで初
![1076 - 松岡正剛の千夜千冊](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/39ad5543297a977ad82d75592e643a7104ec59fd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2F1000ya.isis.ne.jp%2Ffile_path%2Fsenya_card.png)