◆◆◆ 『巨人の星』はボールがお餅みたいに伸びるのがおかしくて ―― シカゴに生まれたデーブさんが日本と出会ったのは11歳のとき、転校生のワタル君にマンガ雑誌を見せてもらったのがきっかけなんですよね。 デーブ そうそう。『週刊少年サンデー』と『週刊少年マガジン』ね。 ―― 初めて日本の雑誌を見たときのことを覚えてますか? デーブ 色が少ないなって思った。1色しかないもん。あとすごく分厚い。アメリカのコミックは4色カラーで、丸めてジーンズのポケットに入れられるくらい薄いんです。日本のマンガ雑誌みたいにたくさんのマンガが載ってなくて、『スパイダーマン』や『スーパーマン』みたいに1冊に一つの作品だけ。 ―― たしかに形状からして違いますよね。好きな作品は何でしたか? デーブ 『巨人の星』と『伊賀の影丸』と『おそ松くん』の三つです。『巨人の星』は、野球のボールがお餅みたいに伸びるのがおかしかった。