EU加盟と社会主義政権の誕生で「怠け者」に だが、働き者だったギリシャ人は、今や「怠け者」というレッテルが貼られてしまった。その原因は、どうやらギリシャを同時に襲った2つの歴史的な変化にありそうだ。その変化とは、1981年のEU(当時は欧州共同体=EC)への加盟と社会主義政権の誕生である。ベレミス氏は、次のように分析する。 「ギリシャは歴史的に、辛い過去を背負ってきた。トルコから独立しても、今度はナチスに支配され、それに続く内戦によって国家は完全に破壊されてしまった。さらに60年代には独裁政権まで経験している。そのギリシャが81年に、ようやくEU加盟を果たした。その時、多くのギリシャ人は、『これまで散々、苦労してきた。もう十分だろう。これからは人生を楽しもう』と考えるようになった」 「人生を楽しもう」という国民感情は前向きなもので、その考え自体が「怠け者」を生みだすわけではない。むしろ、国
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く