2013年7月21日付けの『エルサレム・ポスト』紙のインターネット版によるとアラブ系イスラエル市民の特殊出生率が急速に低下している。イスラエルの総人口8百万の四分の三はユダヤ教徒だが、残りの四分の一はパレスチナ人でイスラム教徒やキリスト教徒などである。イスラエル成立時に多くのパレスチナ人が追放されたが、逃げずにイスラエル国内に踏みとどまった人々も多かった。その人たちと子孫2百万人が、イスラエル市民として生活している。特殊出生率というのは一人の女性が生涯に産む子供の数である。 イスラエル市民権を持つアラブ人の多産傾向が、やがてはイスラエルをユダヤ人国家からアラブ人国家に変えるのではないかとの懸念を、ユダヤ人は、そして期待をアラブ人は長年抱いてきた。ところが最近になってアラブ人の特殊出生率が急速に低下している。21世紀に入ってからのデータでは、アラブ人は年4万人の赤ん坊を産んでいる。これに対し
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