ウクライナ首都キエフ(Kiev)の独立広場(Independence Square)で衝突する治安部隊とデモ隊(2013年12月11日撮影)。(c)AFP/VOLODYMYR SHUVAYEV 【12月14日 AFP】ウクライナでは、欧州連合(EU)加盟の前提となる連合協定の署名を見送ったビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)政権に対する抗議デモが続いているが、政権にとってデモ隊と同じくらい大きな脅威となる可能性があるのが新興財閥(オリガルヒ)だ。オリガルヒは公に自分たちの立場を表明することは控えているが、ウクライナの政治に大きな影響力を持っている。 デモの発生と時を同じくしてヤヌコビッチ政権内部では、同氏が名誉党首を務める地域党(Regions Party)にかつてから忠実な大物実業家たちと、「ファミリー」と呼ばれる若手実業家の一派による激しい権力闘争が起きている。