世界自然保護基金(WWF)スペイン支部は21日、4月にアフリカのボツワナで象狩りをしていたフアン・カルロス1世国王を同支部の名誉総裁から解任することを決めた。WWFがサイトで発表した。 国王はボツワナで負傷し帰国したのをきっかけに象狩りが発覚。緊縮財政を強いられていた国民から「ぜいたくだ」などと批判が殺到。国王は「自分の行いを後悔している」などと謝罪した。 WWFの声明によると、21日のスペイン支部総会で行われた投票で94%が解任に賛成。「(象狩りは)合法ではあるが、自然保護団体の名誉総裁としてふさわしくない」としている。 国王は、WWFスペイン支部ができた1968年から名誉総裁を務めていた。(共同)