【ネタバレあり!】 結論としては、少なくとも僕の心は救えなかった。 制作側がこの作品に込めたメッセージを僕は最終的に拒絶した。 僕はまだ現実と和解できない。 この映画が示すような大人になれないし、なりたくない。 上映後、一瞬だけ前向きな気持ちに、爽やかな気分になったが、考えれば考えるほどそれが間違いに思えてきた。 僕だって最初は旧劇の「気持ち悪い」から成長したなと思ったよ。 だけど違うんだ。 この映画を観て前向きに、背中を押された気持ちになれるのは、もともと自分を肯定できている人間だけなんじゃないか。 そう思わざるを得なくなってきた。 僕にはレイもアスカも、ましてやマリさえいない。これまでもいないし、これからもできる見込みはない。 ヒロインがいないだけじゃない、ミサトや加持のようなまともな大人さえいない。 リアルの世界では、自己保身ばかり責任逃ればかり板についた大人しかいない。 もちろん、