漫画学校の講師もこの新年度で4年目になる。 今の学校は2校目だが、共通していることがある。 それは、当たり前の話なんだけど 「やる子はやるし、やらない子はやらない」ということ。 どれほど講師が熱心に指導しようとも、 どれほど生徒の未来に責任を持ちたいと望もうとも、 自分の人生は自分の足で歩むしかないという 人間としての峻厳なる法則がある。 専門学校や大学の学費は決して安いものではない。 奨学金で来ている生徒もいるし、親に出してもらっているとしても 楽に出してもらっている人は少数だろう。 その中で、せっかく漫画を描くための最高の環境を用意されながら、 やらない生徒がいるのはもったいない限り。 時々授業で「どうしても漫画家になりたいと思う人は?」 と聞くのだが、全員の手が挙がる。 しかし次に「何が何でも自分は漫画家になると信じている人は?」 と聞くと、誰一人手を挙げな