東浩紀の文章には、いつも人をリフトアップする力が宿っている。 公開日 2021.02.08 最終更新日:2021.04.12 リブロプラス 野上由人 時代の寵児として鮮烈に登場した東浩紀は、2010年、新たな知的空間「ゲンロン」を立ち上げ、戦端を開く。ゲンロンカフェ開業、仲間の離反、資金のショート、組織の腐敗、計画の頓挫など、予期せぬ失敗の連続だった。10年の遍歴をへて哲学者が到達した「生き延び」の論理。リブロ野上由人さんの書評です。 いまの日本に必要なのは啓蒙です。啓蒙は「ファクトを伝える」こととはまったく異なる作業です。 ひとはいくら情報を与えても、見たいものしか見ようとしません。 その前提のうえで、彼らの「見たいもの」そのものをどう変えるか。それが啓蒙なのです。 それは、知識の伝達というよりも欲望の変形です。日本の知識人はこの意味での啓蒙を忘れています。(中略) そのためには、もっと
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