夏休みの宿題の定番、読書感想文が憂鬱という子どもは少なくありません。日本の国語教育は「読解」が中心。読書そのものや文章を書くことについては学ぶ機会が少ないのが現状です。そんな従来の国語教育に一石を投じる授業が、2020年に長野県で開校した幼小中混在校・軽井沢風越学園で行われています。同学園が国語教育の核としている「読書家の時間」「作家の時間」という授業について2回にわたりリポートします。初回は同学園の澤田英輔先生に「作家の時間」について、話を聞きました。(写真は、風越学園のライブラリー。ソファがたくさん置かれ、大きな窓の向こうには浅間山を望むテラスが広がる=石臥薫子撮影) (さわだ・えいすけ)1977年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科・エクセター大学大学院教育学研究科卒。母校の筑波大学附属駒場中・高の国語教員となる。米国での「リーディング・ワークショップ」「ライティング・ワークショップ