朝鮮語の授業を行う方政雄さん=神戸市長田区の県立湊川高校で2011年11月1日午後6時49分、村上正撮影 神戸市長田区の兵庫県立湊川高校(定時制)で26年間、朝鮮語を教えてきた常勤講師の在日韓国人2世、方政雄(パンジョンウン)さん(60)が9日、兵庫県教委から優秀教員として表彰される。教諭になれない外国人講師の表彰は同県では初めて。方さんは「日本の教育界が多様性を認める一歩になれば」と期待する。 同校の周辺には在日コリアンが多く住んでいるため、差別をなくすことを目的に1973年から朝鮮語が必修科目となっており、方さんは85年、半年ごとに契約を更新する講師として教壇に立った。 同校には、戦後の混乱で読み書きが不自由な高齢者や不登校経験者ら多様な国籍、年齢の生徒が通う。会話がない荒れた家庭で暮らす生徒も多かった。 方さんは、差別され、貧困にあえいだ半生を思い返し、「見捨てたらあかん」と自分に言