久しぶりに糖鎖に関する事をとりあげます。 「糖鎖」の事もボチボチと〜ですからね(笑)。 はしかウィルスは、発熱、発疹を伴う非常に感染力の強い急性ウィルスで、感染時に一過性の強い免疫抑制が生じて肺炎などの2次感染を伴う場合があります。 はしかウィルスは、ウィルス表面の「Hタンパク質」が人間の細胞表面の「SLAM」(タンパク質分子)に結合して細胞に侵入します。 「Hタンパク質」をX線で解析した結果、その表面の大部分はグルコースなどの単糖が鎖状に連なったN結合型糖鎖で覆われ細胞表面の糖鎖末端のN−アセチルノイラミン酸との結合能力がなく、残りの覆われていない箇所と「SLAM」が結合している事が判明しています。 ところで、一昨年から本来は幼児に流行するはしかが大学生などの若者にも流行し話題になっています。その原因としてはしかワクチンが徹底されない事が指摘されています。 しかし、事実は逆で、はしかワク
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