アルツハイマー病の診断は次の3つの基準にそって行われます。 (1)脳内に老人斑(アミロイド・ベータ)が蓄積している (2)神経細胞自体に神経原線維変化(タウのからみ)が起こっている (3)神経細胞死が発生し脳が萎縮している つまり、老人斑が生じ、神経原線維変化が起こり、脳の神経細胞が死滅し脳の萎縮が発生していればアルツハイマー病と診断されます。 この様な、アルツハイマー病に現在、対処療法として2タイプの薬が使用されています。1つは「アリセプト」に代表される薬で、脳内のアセチルコリンの分解を抑制するタイプです。アルツハイマー病患者は神経伝達物質の1種で、脳内で注意、思考、学習などに関連するアセチルコリンが減少しています。そこで、脳内でアセチルコリンを分解する「アセチルコリン・エステラーゼ」という酵素タンパク質の働きを抑制する事で、アセチルコリンの量を結果的に増やします。 もう1つは「メマンチ