東北大学は、ゴマに含まれる健康促進成分「セサミノール」の工業的生産を実現する可能性を持つ新しい酵素を発見したと発表した。 同成果は同大大学院工学研究科バイオ工学専攻応用生命化学講座の中山亨 教授、宮崎県の清本鐵工、南九州大学の山口雅篤教授らによるもので、詳細は4月10日発行の米国科学誌「PLOS ONE」に発表された。 近年の研究からゴマやゴマ油などのゴマ関連食品を摂取すると、健康に好ましいさまざまな効果があることが判明してきた。中でもゴマに含まれるリグナンの一種である「セサミン」の健康促進効果については理解が進み、健康食品の成分として市場開拓が進んでいるほか、同じく健康促進成分として有望な「リグナン」の活用も期待されるようになってきている。セサミノールはこうしたリグナンの1種で、これまでの研究から、強力な抗酸化活性、抗動脈硬化作用、抗がん作用などが明らかにされてきた。 セサミノールはゴマ