最近注目されている人工の新素材に「カーボンナノチューブ(CNT)」や「フラーレン」があります。 大きさ(直径)がナノメートルサイズで炭素原子が筒状や球状に並んだ物質で、将来の半導体、建造物、医療などあらゆる分野での実用化が期待されています。 CNTやフラーレンは安定した物質のため、他の化学物質の様な毒性はありません。しかし、ナノサイズなので呼吸器や体表面から吸収されやすく、さらに安定しているため分解されずに体内に長い間蓄積します。従って、その刺激によって細胞が異常反応を起こし、例えば癌化する可能性は否定できません。 同じ様な事が、ここ数年前から繊維状になった天然鉱物の「アスベスト」で起こっています。大量のアスベスト繊維を吸引し、排泄されずに肺(包)に蓄積され30〜40年後に肺癌や中皮腫を発症させています。 直径がアスベストの数百分の一サイズのCNTやフラーレンでも同様の問題が起こらないかど