環境ホルモン騒動は90年代初頭にデンマークの科学者(スキャケベク)が、男性の精液中の精子量が数十年前に比べて激減しているとの発表と、ほぼ同時期に魚や両生類のオスの生殖器に発達異常が世界各地で発見された事が発端となりました。 そこで、この世界同時発生的な「男性のメス化」現象を説明するために「環境中に放出された女性ホルモン様の働きをする化学物質が犯人」であるとする環境ホルモン説が登場しました。 具体的には、体内にあるエストロゲン(女性ホルモン)の受容糖鎖に、この化学物質いわゆる環境ホルモン(内分泌撹乱物質)が結合してエストロゲンの代わりに伝達作用をする。つまり、男性の体内に女性ホルモン様の働きをする環境ホルモンが入り、男性を女性化していると指摘されました。 そして、騒ぎは拡大し、各種癌、奇形児出産、キレル子供、アトピー性皮膚炎などの原因であるとの議論まで生まれました。 ところが、エストロゲンの