発表・掲載日:2005/10/20 「糖鎖」研究の3大ツールを世界で初めて開発 -がん、免疫、感染症、再生医療の鍵である糖鎖の研究を飛躍的に加速- 核酸、蛋白質には、それぞれに配列解析装置や合成機などが開発され研究が飛躍的に進展してきたが、生体内に存在する第3の鎖状分子である糖鎖についてはそのような装置はなく、その開発が長らく望まれていた。 糖鎖微量迅速解析システムは、極めて微量のサンプルでも立体異性体の判別が数分で可能に。 糖鎖合成ロボットは、数十種類の糖鎖からなるライブラリを2日間で合成可能。 これらは、ヒトゲノム情報から網羅的にクローニングされた糖鎖遺伝子の利用で現実化。 糖鎖遺伝子、糖鎖合成ロボット、糖鎖微量迅速解析システムが揃ったことで、病気の早期診断法や新薬のターゲット分子の同定に期待。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)糖鎖工学研究