現在、うつ病になる人は増え続け、患者数は2008年に100万人を超え、10年間で2.4倍になっています。しかも、患者の2人に1人は再発し、3人に1人は薬が効かないといわれています。 うつ病は90年代後半頃に「こころのカゼ」と呼ばれ、誰でもかかるが、適切な治療(投薬)を受ければ「必ず治る病気」と考えられていました。しかし、一向に回復しない人も多く薬物療法への疑問が世界各地から発信されています。 うつ病の治療として使用されているSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)は飲んでも効かない、あるいは再発が多いという事実が世界各地から報告される様になっています。さらに、SSRIに重大な副作用があり、飲み続けているとイライラする様になり、暴力的になったり、あるいは自殺などを引き起こす事が分かってきました。 多くのうつ病患者では、セロトニンを放出する機能はあっても脳内のセロトニン量が不足している状態