統合失調症の代表的な症状は幻聴、幻覚、妄想です。幻聴は誰もいないのに、例えば自分を非難したり中傷するように声が聞こえる症状。幻覚は現実にはこの世にありえないものが見える症状。そして、妄想はありもしないことを正しいと信じて思い込む症状です。そして、これら3つの症状によって、騒いだり暴れたりといった陽性反応と逆に、引きこもって家から出なくなる陰性反応の両者が表れます。 当初は、ドーパミン過剰だけが統合失調症を引き起こす犯人だと考えられ、神経細胞から放出されるドーパミンの代わりにドーパミン受容糖鎖に結合する抗精神病薬が色々と作られました。しかし、このような抗精神病薬を服用すればするほどドーパミンが不足して、副作用としてパーキンソン症候群になる可能性が高くなりました。 そこで、パーキンソン症候群になる副作用が低くしかも、統合失調症の悪い陽性反応を抑える「クロザピン」が開発されましたが、この「クロザ