脳を守る血流による冷却システム : 糖鎖ブログ温度が１度上昇すると細胞の代謝速度は約１０％アップしますが、５０度以上になるとタンパク質が変性して細胞は死滅します。 マラソン選手はレース中に深部体温が４１度位まで上昇しますが、脳細胞は高温に弱く４２度を超えると機能に大きな障害が発生します。 そこで、脳が高温になるのを防ぐために、血流による冷却システムが備わっています。典型的な例としては、犬や猫がおこなう発汗ではなくパンティング（あえぎ）による放熱があります。 パンティングによって鼻腔内の静脈網の血液が冷やされ頭蓋低骨にある海綿静脈洞（静脈血の池）に溜まります。脳内に入る動脈はここで細かい網目状になっていて、動脈血が冷やされ脳が高温になるのを防いでいます。 人間の場合は、これ程はっきりした冷却システムはありません。しかし、脳の上から入る外頸動脈は頭の表面をめぐる間に放熱します。さらに、脳の下から入る内頸動脈も脳に入る手前の海綿静脈洞の静脈
