耳から入った音は外耳→中耳→内耳を経て聴神経を通り脳に伝えられますが、難聴はこれら一連の経路のどこかで障害が発生する事で音や声が聞こえにくくなります。 難聴の発生原因は多数あり症状も様々ですが、大きく以下の3つのタイプに分類されます。 (1)伝音性難聴・・・中耳炎、外耳道閉塞、鼓膜や耳小骨の損傷に」よって発生し音を伝える部分(外耳〜中耳)に起因するタイプで多くの場合、薬物や外科的処置が可能になっています。 (2)感音性難聴・・・原因遺伝子の変異、加齢、ストレス、薬物、騒音などの要因で発症し、音を感知し脳に伝える部分(内耳〜神経)に起因するタイプ (3)混合性難聴・・・前記(1)及び(2)が合わさったタイプ 現在のところヒト内耳由来の培養細胞株は存在せず、さらに、ヒト内耳の抽出は極めて稀ですので、内耳における複合糖質の発現の解析は困難な状況にあります。 しかし、複数の糖鎖関連遺伝子の変異によ