10年ほど前、パレスチナのガザ地区で出会った中学生くらいの少年の言葉が忘れられない。「僕の夢は、爆弾の開発者になって、敵を殺すことなんだ」と言われた。 当時大学生だった、ネットベンチャー・ユナイテッドピープルの関根健次社長(32)は、少年の言葉に「トンカチで頭を叩かれたような衝撃」を覚えた。「戦争や紛争がない社会を作りたい。子どもが子どもらしい普通の夢を持てる社会を作りたい」――こんな思いから、2つのネットサービスを運営している。 1つは、ネット上の買い物でためたポイントを募金にまわしたり、企業のバナーをクリックすると募金できるサイト「イーココロ!」。もう1つは、今年3月に始めた、署名活動が気軽に始められるサイト「署名TV」だ。 署名TVでは、こんにゃく入りゼリーの販売中止に反対する署名活動が10月に始まったことがきっかけで、アクセスが急増。10月、11月のページビューは9月の10倍以上に