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書評に関するTskkのブックマーク (7)

  • 「百姓から見た戦国大名」 - H-Yamaguchi.net

    いわゆる「網野史観」というのがある。2004年に亡くなった歴史学者網野善彦氏らが提唱した、権力者よりむしろ民衆に注目する歴史のとらえ方、とでもいえばいいだろうか。歴史学者の間ではいろいろな見方があるらしいが、現存するさまざまな資料と整合的なところがたくさんあるし、少なくとも素人である私の目から見れば、「えらい人々」の歴史よりよほど面白く説得力がある。 このは、網野史観にも似た「民衆からの視点」をもって戦国時代を見たもの、といえる。戦国時代というと、私たち素人はつい、合従連衡とか下克上とか、天下統一へ向けた武将たちのドラマとかロマンとかみたいなものばかり思い浮かべてしまう。その「陰」で民衆は泣いていたのでは、なんて想像する人も多いだろう。戦乱の世にあって、家族との平和な日々を夢見ながらも横暴で権勢欲旺盛な君主に駆り出され泣く泣く戦場へ、なんて今ふうに考えてしまいがちだが、とんでもない。そん

    「百姓から見た戦国大名」 - H-Yamaguchi.net
    Tskk
    Tskk 2006/09/19
    戦国時代はリソース確保のための戦い
  • 「『失敗をゼロにする』のウソ」 - H-Yamaguchi.net

    いわゆる「失敗学」のだ。著者は特定非営利活動法人失敗学会副会長。失敗学については、失敗学会会長でもある「教祖」畑村洋太郎氏の一連の著作を読まれた方も多いだろうし、そうでなくてもだいたい何かはわかる人はかなりいると思う。 私は「失敗学のすすめ」だけ読んだことがある程度なので、このの内容が畑村氏の一連の著作とどのくらいかぶるかわからない。という前提でだが、いいだと思う。とにかくわかりやすい。これなら大学生でも問題なく読める。もちろん社会人の方ならさらっと読めるにちがいない。 しかし、このをさらっと読んではいけない。紹介されるひとつひとつの例を、自らの身になぞらえて考えてみなければ。「失敗原因のまんだら図」(84ページ)も、穴があくほどよく見て、自分のケースにあてはめて考えなければ。ちょっと新聞を広げてみるといい。テレビの報道番組を見るといい。著者のいう「『一件落着』でなく『一見落着』」

    「『失敗をゼロにする』のウソ」 - H-Yamaguchi.net
  • 404 Blog Not Found:"Crowds"は「みんな」じゃない

    2006年08月11日17:30 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 "Crowds"は「みんな」じゃない - 書評 - 「みんなの意見」は案外正しい 両方読んでみてはっきりわかった。 The Wisdom of Crowds James Surowiecki 「みんなの意見」は案外正しい 小高 尚子 訳 「みんな」と"Crowds"は似て非なる概念であることに。 面白いことに、"The Wisdom of Crowds"の直訳、「群衆の叡智」というのはかなりいい線をついている。ポイントは、それが「群衆」、すなわち「群れている」だけの「衆」であることだ。 これは、実は「みんな」とはだいぶ違う概念だ。「みんな」と我々が言う場合、そこに「みんなの敵」は入らない。我々が指す「みんな」は単に「群れている」だけではなく、「ある程度共通の思考や指向を持つ」ということを暗示している。すなわち、「

    404 Blog Not Found:"Crowds"は「みんな」じゃない
    Tskk
    Tskk 2006/08/12
    誤訳臭い書名。日本で「みんな」と言ったら空気ファシズムを意味するだろうなぁ
  • 〈子〉のつく名前の女の子は頭がいい - 雑記帳

    『“子”のつく名前の女の子は頭がいい―情報社会の家族 (新書y (045))』は目を引くタイトルだけど、これは近頃話題の「バカ」の類ではない。著者もまえがきの1ページ目で早速そのことについて説明している。 はじめに誤解を解いておきたい。僕がこので主張しているのは「〈子〉のつく名前の女の子は頭がいい」ということではないのだ。個人の運命は名前で決まるわけではない。名前をみただけでその人の運命など予測できるはずもない。 目的を明確に述べておこう。書において、著者はマスメディアの副作用について解明している。テレビや新聞が完全に普及し、雑誌やインターネットがあらゆる言語空間を覆いつくすなかで、人々の行動はどのような影響を受けているのか、それを解きあかそうというわけだ。著者の判断ではそれに成功している。 (p5) このは、恐らく日国内の社会学の学会などでは受け入れられないのだろう。何しろ著者

  • 自己コントロールの檻 - 感情マネジメント社会の現実 - 雑記帳

    「人格崇拝」と「マクドナルド化」を中心に現代社会を論じた。合理的手法の非合理的帰結。 はじめに 現在の社会的状況を支える中心的規範として、けっして自他の人格を傷つけてはならないという「人格崇拝」と、予定にしたがってものごとを効率的に進行させなければならないという「マクドナルド化」の二つの規範が存在する。 この二つの規範は社会の心理主義化によってより高度で厳格なものとなってきており、一方でなめらかでスムーズな人間関係を生み出すけれども、他方では息苦しくさせるような状況をも創出していると思われる。(p19) 第一章 心理主義化社会 筆者はまず、就職活動における「自己分析」をまず例に挙げ、社会の心理主義化に半ば強制的に巻き込まれていってしまう現状について説明している。巷に溢れる「自己分析」関連の書籍を読み、「自己分析」を研鑚することで、「“私”の選択の実現が他者による選択に依存し、その他者が心

    自己コントロールの檻 - 感情マネジメント社会の現実 - 雑記帳
  • 岡田尊司『脳内汚染』(文藝春秋)

    ▼ ヤクザ再び 去年の5月に書いたアイアンホース社の自転車ヤクザシリーズ。その後「トリビアの泉」で紹介されるなど有名になったのだけれど、久しぶりにアイアンホース社のサイトを訪ねてみたら、ラインナップがリニューアルされていた。 組長の上に、組長タイプRが登場。さらに若頭がなくなり、総部長という新たなグレードが! えー、若頭よかったのになあ。 ▼ 岡田尊司『脳内汚染』(文藝春秋) コメント欄で催促があったので、島清話はここらでちょっと一休みして、『脳内汚染』の感想でも書いてみましょうか。 その前にまずひとつお断りを。読者の方々は、私がこのをトンデモとして激しく叩くのを期待してるかもしれないのだけれど、実のところあんまり叩くつもりはない。もちろん鹿島茂氏のように手放しで絶賛するつもりにはなれないのだけど、これは思ったよりはまともに論じるべきだという印象である。 確かに感情的すぎる文体には

    Tskk
    Tskk 2006/02/03
    今も昔も新メディア批判は相変わらず
  • 「近頃の若者ときたら」って言うな! : 404 Blog Not Found

    2006年01月23日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Media 「近頃の若者ときたら」って言うな! この書名に幸あれ。 「ニート」って言うな! 田 由紀 ・ 内藤 朝雄 ・ 後藤 和智 もじれの日々 - まえがきよりこうした「ニート」言説のせいで、冷静で客観的な現状分析と、真に有効な対策の構想は立ち後れている。もはやこうした事態を放置することはできない。 内藤朝雄 - 新刊がでます世に氾濫する言説を突き通す「目の動かし方」のレッスン集として、ぜひ精読していただきたい。 新・後藤和智事務所 ?若者報道から見た日?: 俗流若者論ケースファイル77・宮嶋茂樹 とにかく、「ニート」って言うな! 書の「正式」な書名は、Entryのタイトルである。書が扱うのは、ニート論だけではなく、世に跋扈する無責任かつ無思慮な数多な若者批判(若者自身によるものも含む)に対する反論集だからだ。しかし、

    「近頃の若者ときたら」って言うな! : 404 Blog Not Found
    Tskk
    Tskk 2006/01/23
    『「ニート」って言うな!』書評
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