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ブックマーク / www.h-yamaguchi.net (12)

  • 「識者」のコメントなんてそんなもんだ - H-Yamaguchi.net

    事件を報じた2007年12月15日朝日新聞の朝刊に、「識者」のコメントが載っている。このうち、帝塚山学院大学人間文化学部教授の小田晋氏(犯罪精神医学)のコメントを全文引用する。短いし、誤解を招くといけないので全文。 まさに「ゲーム犯罪」 小田晋・手塚山学院大学人間文化学部教授(犯罪精神医学)の話 スポーツクラブに侵入した犯人は、狩猟をする感覚で銃撃したように感じる。銃は自分の力強さを誇示するものであり、無防備な水着姿の子供や大人に向けて乱射することで、自らの優越感と征服欲を満たそうとしたとも受け取れる。犯人と被害者はまったく関係がない可能性が高く、典型的な無差別殺人だ。迷彩服を着ていたとの情報もあるが、米国では大人が迷彩服姿で「戦争ごっこ」を楽しむ遊びが流行している。今回の事件は、まさに「ゲーム犯罪」と言えるかもしれない。 たぶん、言えない。同じ朝日新聞の同日の夕刊にはこう書いてある(人の

    「識者」のコメントなんてそんなもんだ - H-Yamaguchi.net
  • 教育再生会議から学んだこと - H-Yamaguchi.net

    東大大学院の田由紀助教授が、2007年1月29日付朝日新聞の「時流自論」欄で、教育再生会議を批判している。賛否どちらにせよ、この問題に関心はあるが細かいことはよくわからないという方にとっては、いろいろ学ぶことが多いと思う。 私も学んだ。題とまったく関係ないことなんだが。 この人の基的な立場は、次の一節に集約される。 教育についての科学的な検証に従事している者をひとりも含まないメンバーから成る教育再生会議が、インパクト重視でまとめた報告書。その提言が、将来この社会を担うすべての子どもたちの毎日の生活を大きく左右しかねないことに対して、計り知れない危機感を感じる。 読んでそのまんま。「教育についての科学的な検証に従事している」同氏の「危機感」は、将来の子どもたちへの危機感でもあると同時に、自身の「社会的役割」に対する危機感でもあろう。来なら、委員として入っていてもおかしくなかった人なん

    教育再生会議から学んだこと - H-Yamaguchi.net
    Tskk
    Tskk 2007/01/31
    「その分野の専門家を含まない『識者』の委員会による提言を法案にして無理やり実行させるモデル」。政策を実行するには説得力が必要⇒科学よりも擬似科学。
  • 「美しい国」の真髄5選 - H-Yamaguchi.net

    今年から、「美しい国」作りのアイデアを国民から募集するプロジェクトが始まるらしい。2006年12月31日付の讀賣新聞に出ていたのだが、「首相がイメージする『美しい国』に、具体的なイメージがわかないとの指摘も多く、コンクールなどを通じて国民から直接アイデアを募ろうという試み」だそうだ。 人に聞くのかよ自分の旗印だろうがという声も聞こえてきそうだが、外部の意見を聞こうということ自体は別にそう悪くもないだろう。 記事によると、計画の原案には、(1)将来も尊重すべき日の伝統、文化、習慣などを国民からインターネットや郵便で募集する「日の真髄100選」(2)「美しい国」を文章や絵画、写真で表現した作品を公募し、首相が表彰する「美しい国コンクール」(3)首相や閣僚らによる在日外国人との対話集会など、計7項目が盛り込まれている由。 「日の真髄100選」。なんともすごいタイトルだが、こういうことらしい

    「美しい国」の真髄5選 - H-Yamaguchi.net
    Tskk
    Tskk 2007/01/03
    「談合・美辞麗句・妥協・先送り・忘却」まさに日本的
  • 「百姓から見た戦国大名」 - H-Yamaguchi.net

    いわゆる「網野史観」というのがある。2004年に亡くなった歴史学者網野善彦氏らが提唱した、権力者よりむしろ民衆に注目する歴史のとらえ方、とでもいえばいいだろうか。歴史学者の間ではいろいろな見方があるらしいが、現存するさまざまな資料と整合的なところがたくさんあるし、少なくとも素人である私の目から見れば、「えらい人々」の歴史よりよほど面白く説得力がある。 このは、網野史観にも似た「民衆からの視点」をもって戦国時代を見たもの、といえる。戦国時代というと、私たち素人はつい、合従連衡とか下克上とか、天下統一へ向けた武将たちのドラマとかロマンとかみたいなものばかり思い浮かべてしまう。その「陰」で民衆は泣いていたのでは、なんて想像する人も多いだろう。戦乱の世にあって、家族との平和な日々を夢見ながらも横暴で権勢欲旺盛な君主に駆り出され泣く泣く戦場へ、なんて今ふうに考えてしまいがちだが、とんでもない。そん

    「百姓から見た戦国大名」 - H-Yamaguchi.net
    Tskk
    Tskk 2006/09/19
    戦国時代はリソース確保のための戦い
  • 「『失敗をゼロにする』のウソ」 - H-Yamaguchi.net

    いわゆる「失敗学」のだ。著者は特定非営利活動法人失敗学会副会長。失敗学については、失敗学会会長でもある「教祖」畑村洋太郎氏の一連の著作を読まれた方も多いだろうし、そうでなくてもだいたい何かはわかる人はかなりいると思う。 私は「失敗学のすすめ」だけ読んだことがある程度なので、このの内容が畑村氏の一連の著作とどのくらいかぶるかわからない。という前提でだが、いいだと思う。とにかくわかりやすい。これなら大学生でも問題なく読める。もちろん社会人の方ならさらっと読めるにちがいない。 しかし、このをさらっと読んではいけない。紹介されるひとつひとつの例を、自らの身になぞらえて考えてみなければ。「失敗原因のまんだら図」(84ページ)も、穴があくほどよく見て、自分のケースにあてはめて考えなければ。ちょっと新聞を広げてみるといい。テレビの報道番組を見るといい。著者のいう「『一件落着』でなく『一見落着』」

    「『失敗をゼロにする』のウソ」 - H-Yamaguchi.net
  • 大人にいいたいこと:「人食いザメ」というサメはいません - H-Yamaguchi.net

    大人にいいたいこと:「人いザメ」というサメはいません 四年一組 山口 浩 今日、テレビを見ていたら、「バンキシャ」という番組で、「人いザメが急せっ近」というのをやっていました。見たら、カメラマンの人がホオジロザメの写しんをとる話でした。でも、見ていて、とても腹が立ちました。ぼくはきょ年の自ゆう研きゅうでサメのことをしらべて、知っているからです。 「人いザメ」というサメはいません。 番組に出てきたのは、ホオジロザメというサメでした。大きなサメで、えいが「ジョーズ」に出てきたのもこのサメです。番組では、マグロの肉でサメをよびよせて、しゃしんをとっていました。なんども「人いザメ」という字が出てきました。でも、ホオジロザメが人をべることはめったにありません。番組に出てきたサメも、べつに人をべたサメではありません。人をべたしょうこもないのに「人い」とよぶのは、無じつのつみです。お父さ

    大人にいいたいこと:「人食いザメ」というサメはいません - H-Yamaguchi.net
  • 株式投資に対する正しい取り組み - H-Yamaguchi.net

    興業がマネックス証券などの協力を得て、株式関連の情報エンタテインメントサイト「よしもと笑券」をオープンしたというニュースが流れたが、おそらく大多数の人が「小ネタ」ぐらいにしか考えないだろうと思う。(ちがう?まあいいじゃんそういうことにしといてそのほうが書きやすいから) 私はそうは思わない。これはある意味、株式投資に対する「正しい取り組み」の1つではないか、と思うのだ。 この「よしもと笑券」、こういうコンセプトであるらしい。 株式投資をテーマに、吉ならではの切り口で個人投資家を応援する『株式エンターテイメントサイト』です。なぜか西洋占星術を使った企業分析 (笑)や、株式投資講座、株式投資にまつわる旬な情報を、真面目に、ときどき無責任にお届けしちゃいます。 現在公開されているコンテンツは、スタッフブログ、西洋占星術を使った「お笑い企業分析」の2つ。今後、次長課長主演のショートムービーのほ

    株式投資に対する正しい取り組み - H-Yamaguchi.net
    Tskk
    Tskk 2006/06/24
    娯楽としての株式投資
  • H-Yamaguchi.net: 新聞記者はえらい、という話

    目からウロコの落ちる瞬間、というのはうれしいものだ。今日もまた新しい「大発見」をして、ちょっと興奮ぎみなので、あまり時間はないが手短に書いてみる。たぶん、皆さんには先刻ご承知のことなんだろうが、私には新しい、そして大きな発見だった。 新聞記者はなぜえらいのか、についてだ。 新聞記者がえらい、という点について、疑問をもつ方はそう多くないのではないかと思う。新聞記者はえらい。えらくなければ旗を立てた黒塗りの車でどこへでも乗り付けたりできるわけないし、記者会見という公の場で人をつるし上げ、なんて大それたこともできようはずがない。もちろん全員がそういう人ではないのは重々承知した上で書いているのだが、「この人はえらい」と考えるしか納得のしようがない人、というのは確実に、それもけっこうたくさんいるように思われる。 私がわからなかったのは、それがなぜか、ということだ。なんでこんなにえらそうにふるまえるん

    H-Yamaguchi.net: 新聞記者はえらい、という話
    Tskk
    Tskk 2006/06/01
    「記者というのはそういうものだと。あらかじめ何を書きたいかは決まっていて、それに添わなければあなたが何時間しゃべろうとも記事には反映されないのだ」
  • H-yamaguchi.net:これはやっぱりスジちがいだと思う

    ライブドアに投資した株主たちが損害をこうむったという話が多く報じられてる。「被害」金額からいえば、フジテレビがその筆頭なんだろうか。まあ大きな会社はともかくとして、個人株主で悲惨な例が新聞なんかで報じられてたりするのをみると、なんともお気の毒だと思う。 思うんだけどさ。 気になったのは、2006年3月14日付朝日新聞に出ていた記事。タイトルは「ライブドア上場廃止 老後資金も投資、株主の悲痛な声」とある。気になる部分を引用しておく。 東京都内の無職女性(79)は昨年暮れ、証券会社の勧めでLD株を買い、1週間で100万円の利益が出た。さらなる値上がりを期待し、7000株を買い増した。 東京地検の家宅捜索後、眠れない日が続いた。2月に売って500万円の差損が出ると、蓄えがほとんどなくなった。同居している息子家族のために自宅をリフォームするつもりだったが、できなくなった。 パソコンは持たない。情報

    H-yamaguchi.net:これはやっぱりスジちがいだと思う
    Tskk
    Tskk 2006/03/15
    ライブドア株暴落による損害の責任は、買わせた証券会社
  • 仕切るべきか仕切らざるべきか:自衛隊を悩ます大問題の話 - H-Yamaguchi.net

    議事録というのは、言い切ってしまうが、まずもって読まれることのほとんどない書面だ。書くほうも公開していながらあまり読まれることを想定していなかったりして、どっちもどっちという感があるわけだが、読んでみると案外面白かったりするのであなどれない。というわけで、ふだんまず読まないだろう議事録をちょっとつまみい的に読んでみる「議事録つまみい」。ひょっとしたらシリーズ化するかも。 今回つまみいするのは防衛庁の「人事関係施策等検討会議」の議事録。国を守る自衛官の皆さんだが、そこはやはり現代の組織。人事面でのいろいろなご苦労があるわけだ。それをどうしようか考えるのがこの会議。メンバーは以下の通り。 座長 ・栗林忠男 慶應義塾大学名誉教授、東洋英和女学院大学国際社会学部教授 委員 ・田辺邦子 弁護士 ・仮野忠男 政治ジャーナリスト ・津久井建美 元空将補 元第11飛行教育団司令 ・桐村晋次 日経営

    仕切るべきか仕切らざるべきか:自衛隊を悩ます大問題の話 - H-Yamaguchi.net
    Tskk
    Tskk 2006/02/19
    中学生並の自衛隊と管理側
  • 責任は「足して100%」ではない、と思う - H-Yamaguchi.net

    よくある議論の流れはこう。まず問題が起きる。たとえばAがBに損害を負わせたとする。するとほぼ同時に「責任」論が浮上する。それも何種類も。 ・「Aが悪い。Aに責任がある」 ・「いやAにはCという黒幕がいる」 ・「この問題を所管する○○省には監督責任がある」 ・「この問題は小泉政権の政策がもたらしたひずみだ」 ・「Aは○○党の幹部にコネがある。きっと何かある」 ・「この問題に関するマスコミの取り上げ方が悪い」 ・「そもそもBの自己責任ではないか」 ・「これはアメリカの陰謀だ」 ・「昔はよかったのに、今の若い者はなっとらん」 ・「教育のせいだ。最近の学校はろくなことを教えない」 ・「Aはもうけすぎだ。この機会にもっとこらしめるべきだ」 ・「世の中にはもっと厳しい状況の人がいる。それをさしおいてBを助けるのはおかしい」 他にもあるかもしれないが、まあこのへんで。よくこれだけあるものだ。何が起きても

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  • 世界各国をジニ係数順に並べてみた - H-Yamaguchi.net

    This is Hiroshi Yamaguchi's personal weblog. It aims to be an incubator as well as an archive of my ideas and thoughts. Possible topics include: finance, business administration, economics, prediction markets, virtual worlds, and other issues.

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