ついにマイナンバー制度の情報連携と、マイナポータルの試行運用が、7月18日に始まった。情報連携を担うのは、国の機関や自治体が個別に保有している住民個人情報を連携させる「情報提供ネットワークシステム」である。制度としては試行運用だが、マイナンバー制度の基盤を支えるシステムとしては本格稼働したことになる。もうひとつのマイナポータルは、住民が自身の登録情報や情報連携の履歴を確認できるインターネット上のサイトであり、正式な名称は「情報提供等記録開示システム」という。 「ついに」と書いたが、各種メディアでの扱いはこじんまりとしたものだ。2015年秋にマイナンバーの通知カードの発送が始まったときや、2016年初めにマイナンバーカードの交付が始まったときは、テレビなどでも盛んに報道されたが、今回は総じてひっそりとしている。 通知カードは全国民に配布されたし、マイナンバーカードは申請が必要だが実体があるカ
Unicode® 10.0.0 2017 June 20 (Announcement) Version 10.0.0 has been superseded by the latest version of the Unicode Standard. This page summarizes the important changes for the Unicode Standard, Version 10.0.0. This version supersedes all previous versions of the Unicode Standard. A. Summary B. Technical Overview C. Stability Policy Update D. Textual Changes and Character Additions E. Conformance
1994年12月の戸籍法改正により、コンピュータで戸籍を扱えるようになった。それまで各市区町村は、紙の形でしか戸籍を扱えなかったが、この法改正によって戸籍電算化への道が開かれたのである。 しかし戸籍電算化は各市区町村でバラバラに実施されたため、それぞれのシステムごとに異なる文字コードが使われる結果となった。これに対して法務省は、2004年4月に戸籍統一文字を通達した。戸籍データ交換の際には、この戸籍統一文字を用いることで、システムごとに異なる文字コードを使っていても、文字化けなくデータ交換が行える環境を整備したのである。 現在、戸籍統一文字は漢字5万5271字、非漢字773字、合わせて56044字が収録されている。各文字には10進6桁のコードが割り振られているが、一の位は常に0であり、漢字は000010~552710に、非漢字は900010~907730に収録されている。 戸籍統一文字の漢
官庁や自治体における、いわゆる行政情報システムでは、一風変わった漢字コードが用いられている。人名や地名に必要な漢字を、それぞれの省庁が思い思いの形で、情報システムに搭載してきたためだ。本特集では、これら行政情報処理用漢字コードのうち、現在かなり大きなシェアを持つ3つの漢字コードの現状をお伝えしようと思う。 その3つとは、総務省系の「住民基本台帳ネットワーク統一文字」、法務省系の「戸籍統一文字」および「入国管理局正字」だ。さらに、これら3つの漢字コードを一体に統合すべく構築されつつある、経済産業省系の「文字情報基盤(IPAmj)」を最終回で扱う。 ただ、これら4つの漢字コードを理解するためには、JISで制定された漢字コードの理解が不可欠なことから、第1回の今回は、「JIS X 0213」と「JIS X 0212」について、行政情報処理の視点、特に異体字処理の視点から述べることにする。 マイナ
この記事は,日経ソフトウエア 1999年10月号に掲載したものです。それ以降の情報が盛り込まれていませんので,現在とは異なる場合があります。 文字コード規格の基礎を手早く理解したい場合などにお役立てください。 文字コードは間違いなく情報を交換するための「決まりごと」なので,正確を期すため厳密な仕様が規定されている。だが,その仕様そのものを実装するプログラムを作る場合を除けば,プログラマが仕様の詳細を隅々まで理解している必要はない。六法全書を読んでいなくても問題なく普段の生活ができるようなものだ。 ここでは,通常のプログラミングをするうえで必要と思われる範囲のことを,なるべく簡潔に説明したい。「半角カナ」のような呼び名は正確さを欠くものだが,多くの人に伝わりやすいので説明の中でも使っていく。説明を簡略化するため「正確な仕様を知りたいときは規格書そのものを必ず参照してほしい」と書きたいところだ
「『JIS X 0213』の基本的な考えは,必要な漢字を使いたくても使えなくて困っている人たちを助けることだった」。こう語るのは,京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター助教授の安岡孝一氏。1997年以来JISの委員としてJIS規格の文字コード(「JIS X 0213」や「JIS X 0213:2004」など)の策定にかかわってきた安岡氏に,最近の文字コードの変遷や,Windows VistaにおけるJIS X 0213対応に関する見解を聞いた。 ──JIS X 0213の概要や,それが2004年に改訂された経緯などを教えてほしい。 安岡氏:過去に使われていた文字集合「JIS X 0208」や「JIS X 0212」には,日本の地名で使われている文字が抜けているなど,重要な文字の不足がありました。ただしこの問題は,そこに住む地元の人は困っていても,日本全体で見るとほとんどの人が困って
● “情報化時代”の新しい文字 前回は符号位置の並びが違っても「全く同じ」字である「正規等価」、それから符号位置の並びが違い、正規等価ほど「同じ」とはできないが、「基本的な意味は同じ」で見た目もあまり変わらない「互換等価」、そしてこれらに基づいて重複を排除するUnicode正規化について述べた。 例えば、文字コードのことを活字棚に喩え、棚に並べられている活字に1つずつ番号を振ったようなもの……とするような説明を耳にしたことがないだろうか。しかし現在私たちが使っているコンピュータに実装されたUnicodeは、すでにそうした牧歌的な喩えでは正確に理解することはできない。見た目だけを比べると「全く同じ字」でも、背後に振られた番号からは「違う字」という場合があるのだし、そもそも1個の「番号」が必ず1文字に振られているとは限らない。つまり画面に映し出されたり紙に印刷された文字の「形」だけに囚われてい
本日午後2時より霞ヶ関ビル33階にある東海大学校友会館で第39回国語分科会が開かれ、先日の漢字小委員会で配布された字種候補案が提出、何事もなく静かに承認されました。 とまあ、今日のお勤めは何もなかったことを確認に行くことだったのですが、思わぬ拾い物(というと大変失礼ですが)だったのがもう一つの日本語教育小委員会の報告。この日本語教育とは子供たちへの教育ではなく、外国人に対するものです。いずれ報告書と議事録が公開されるでしょうから、正確な内容はそちらをご参照ください。でも聞いていて、報告は総花的というか、門外漢には何がポイントなのか、初めのうちはもう一つ分からなかったんです。 ところが漢字小委員会出身の委員(国語分科会は両小委員会の委員により構成)、この方は教科書会社の役員の方と記憶しますが、「外国人向けの教科書は検討できないのか」という質問をしたんですね。これに対する形で始まったやり取りが
前回はJIS文字コードへの影響をまとめた安岡孝一氏の発表「常用漢字表の拡大はJIS漢字にどういう混乱をもたらすか」を紹介した。これをまとめると、特定の文字を常用漢字表に追加した場合、「漢字政策の玉突き現象」が起き、JIS X 0213で不整合が起こる。 (1)新常用漢字表に文字が追加 ↓ (2)人名用漢字が新常用漢字表に対応し、同じ文字を追加、1字種2字体になる ↓ (3)JIS X 0213は従来包摂していた2字体を区別しなければならなくなり、包摂を分離、その結果不整合が発生する 今のところ一応は安定しているJIS X 0213における包摂の範囲が、他の漢字政策の都合によって分離せざるを得なくなり、これにより不整合が起きてしまうというのが安岡氏の指摘の趣旨だ。これを安岡氏が例に挙げた「箸」で図にしてみた(図1)。 これが発生する条件は「常用漢字表に印刷標準字体と違う字体=略字体が追加され
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