第56回野間児童文芸賞を受賞した「満月の娘たち」(講談社、1404円)は、著者・安東みきえさん(65)が初めて挑んだ長編小説。執筆に10年かかった大作だ。児童文学作品でありながら、そこには親の目線が多く盛り込まれている。3児の母として子育てに邁進(まいしん)したことで見えてきたのは、“親の孤独”だった。(増田 寛) 安東さん初の長編小説となる本作は、一般的な中学生の女の子が主人公。幽霊屋敷とうわさされる一軒家に、同級生と肝試しに行くことから物語は始まる。そこで起きる出来事、人との出会いから、母と娘のいざこざ、それぞれの思いを丁寧に描き出した。 「他の仕事を並行してやっていたこともありますが、書き出して完成まで10年。内容が『親と子、孤独』と重いので、軽くするのを意識しました」 どの作品でも孤独をテーマにしてきた安東さん。今作は“親の孤独”。自身も3児の母として子育てしてきた実体験がきっかけ
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