タニタは、1923年(大正12年)創業の大手計測器メーカーだ。もともとはOEMで金属加工を手掛けていたが、92年に世界初の「乗るだけで計測できる体脂肪計」と、94年に同じく世界初となる「家庭用体脂肪計付ヘルスメーター」を発売して以降、自社ブランドを確立した。現在は料理秤(はかり)、タイマー、活動量計、歩数計、医療施設向け体組成計・体脂肪計などを製造・販売している。 2010年に発売した社食レシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」が累計485万部超のベストセラーとなり、レストラン「タニタ食堂」が全国各地にオープンするなど、「健康づくり」をサポートする企業としてイメージが向上。12年には日本マーケティング協会選出「第4回日本マーケティング大賞」を受賞している。 現社長と、父・兄・弟の間でお家騒動 同社はグループ社員数約1200人、連結売上高192億円(21年3月期)の大企業だが、株式は非上場で、株