大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ。▽「寧むしろ鶏口と為なるも、牛後と為なる無なかれ」の略。「鶏口」は鶏の口(くちばし)。弱小なものの首長のたとえ。「牛後」は牛の尻。強大なものに隷属する者のたとえ。 出典 『史記しき』蘇秦伝そしんでん 類語 鶏尸牛従けいしぎゅうしょう 故事 中国戦国時代、遊説家の蘇秦そしんが韓王かんおうに、小国とはいえ一国の王として権威を保つのがよく、強大国の秦しんに屈して臣下に成り下がってはならないと説いて、韓・魏ぎ趙ちょう燕えん斉せい楚その六国が合従がっしょうするのを勧めた故事から。