岡山理科大学は、トラフグを海水を使わずに養殖することに成功し、7月28日に岡山市の中央卸売市場へ出荷した。海水を使わずに養殖したフグが出荷されるのは国内初という(asahi.com の記事、 YOMIURI ONLINEの記事、 トラフグ飼育日記)。 養殖には同大の山本俊政准教授らが開発した「好適環境水」を使用している。好適環境水は淡水に電解質を加えたもので、海水魚と淡水魚が同じ水槽内で生育することも可能だという。山本准教授らは魚の浸透圧調節に深くかかわる成分と濃度を特定することにより、好適環境水を生み出したとのこと。好適環境水では生育が早く、気候や病気の影響も受けない。海水を運ぶ必要がないので、山間部でも低コストで海水魚養殖が可能となる。試食会での評価も良好で、「おかやま理大フグ」のブランド名で売り出すとのことだ。