世間はお盆シーズン真っただ中。海外旅行に出掛ける人も多いだろう。そんな楽しい空の旅にも、面倒な手続きが付きものだ。出入国審査である。この手続きのあり方が今、大きな変革期にある。 8月初旬、夏休みの行楽客などで込み合う羽田空港。国際線ターミナルに到着した中国・上海発の便からは、土産物を抱えた家族連れや出張帰りとおぼしき会社員が、続々と入国審査場に流れてきた。 ものの10数秒で無人審査が完了 スタッフの誘導で乗客が向かったのは、審査官の待つおなじみのゲートではなく、ズラリと並んだ10台の無人ゲートだ。まずパスポートを手元のスキャナーにかざし、ICチップ内の顔画像データを読み込ませる。次に、ドレッサーのような大きなミラーに表示される指示に従い、ミラーに埋め込まれたカメラで顔写真を撮影。写真とパスポートの顔情報が照合されると、ゲートが開いて入国審査は終了だ。この間、ものの十数秒。訓練を積んだ審査官
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